新ひょうごの医療

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心臓が鼓動を打つたびに体内に送り出される血液。僧帽弁は、左心房と左心室の境目を閉じて血液の逆流を防ぐ。しかし、弁を支える「腱索(けんさく)」が切れたり、心臓が肥大化したりすると、弁の間に隙間ができて血液が逆流する=図。その結果、息切れや呼吸困難、不整脈などを起こしてしまう。
症状が軽い場合は、利尿薬やカルシウム拮抗薬などで治療するが、心臓への負担も大きく、心房にできた血栓が流れると脳梗塞にもなりやすい。重症化すれば逆流を止めるために弁を修理するか、人工弁に取り換える外科手術をするのが一般的だ。
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- 僧帽弁閉鎖不全症への新治療
2019/8/3~2019/8/3
心臓内で血液の逆流を防ぐ「僧帽弁」が閉じづらくなり、逆流が起きてしまうのが「僧帽弁閉鎖不全症」だ。心臓に負担がかかり、重症となれば弁形成をしたり人工弁に置き換えたりする必要があるが、体力的な問題などで手術ができない患者も多い。今回の「新・ひょうごの医療」では、そんな外科手術が困難な同症患者向けに始まっている治療「経カテーテル僧帽弁クリップ術」を紹介する。

