新ひょうごの医療

画像診断の意義について語る村上卓道教授=神戸市中央区楠町7、神戸大病院
PCR検査は、ウイルスがあるかないかを確かめるもので、コロナの確定診断に使われる。しかし、コロナと診断されても、味覚障害や頭痛だけで、肺炎を起こしていない人はいる。村上教授によると、画像診断でコロナの重症度判断の補助と、肺気腫や間質性肺炎などの基礎疾患の判断ができる。PCRは結果が出るまで数時間かかるが、画像診断はすぐに結果が分かるので、治療の優先順位を決める「トリアージ」の一環としても活用されている。
■「簡易検査」と「精査」
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- コロナ禍を生きる 画像診断の活用
2021/11/14~2021/11/14
新型コロナウイルスのPCR検査で陽性が出ても、それだけでは肺炎などの有無は分からない。レントゲンやコンピューター断層撮影(CT)による画像診断は、コロナ治療の方針決定に欠くことのできない重要な診断プロセスだ。急激に、あるいは長期的に炎症が進むケースがあるため、経過観察も油断はできない。神戸大病院(神戸市中央区)で放射線部長を務める村上卓道(たかみち)教授(60)に、コロナ禍の画像診断について聞いた。(霍見真一郎)

