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神戸市は十五日、五月一日現在の推定人口を発表した。西区、北区を除く七区はこれまで震災前の人口を下回っていたが、今回、中央区が初めて震災前を上回った。
回復の要因について、市はHAT神戸など大規模な復興住宅の完成などを挙げている。
市全体では、前月比四千五百八十二人増の百四十八万七千五百六十八人。震災前の一九九五年一月一日時点と比べると九七・八%まで回復した。中央区は八百四十人増の十一万千五百六十三人で、震災前の十一万千百九十五人を〇・三ポイント上回った。震災前と比べた回復率が低いのは、長田区の八二・四%(約二万三千減)、兵庫区の八八・二%(約一万四千減)。
今回は、全区で前月より増加した。三月は転勤に伴う転出で人口が減り、四月は増える傾向がある。全区で増加したのは一年ぶり。東灘区が最多で千二百十六人、長田区が最小で十八人増えた。
2000/5/16