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 阪神・淡路大震災で被災者を救援した看護関係者らが、十三年にわたって蓄積してきた体験や知識を共有しようと準備を進めてきた「世界災害看護学会」が、二十二日に神戸で発足する。ポートアイランドの神戸国際会議場で開かれる発会式には、国内をはじめ米、英、中、韓国の看護系大学など計三十六団体が参加。災害看護研究の国際的なネットワーク構築を目指す。(新開真理)

 震災後、国内では一九九八年に「日本災害看護学会」(理事長・南裕子兵庫県立大副学長)が結成され、専門家らが知識の体系化を進めてきた。

 その後も世界各地で自然災害が相次いでおり、同学会は研究成果を国際的に共有・発展させる必要性を確認。兵庫県立大看護学部の山本あい子教授らが、看護系大学に協力を呼びかけるなど約五年かけて準備を進め、世界学会の創設にこぎ着けた。

 兵庫県内からは同大をはじめ兵庫医療大、甲南女子大などが参加。発会式では理事長や会則などを決めた後、河田恵昭・人と防災未来センター長が講演する。今後二年ごとに学術集会を開き、各国の研究成果を情報交換するほか、共同研究にも取り組む予定という。

 山本教授らは、近年、大規模な自然災害で被災したインドネシアや台湾などにも参加を呼びかけており「発足を機にネットワークを一層広げていきたい」としている。

2008/1/5
 

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