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阪神・淡路大震災の経験と教訓を伝える「人と防災未来センター」(神戸市中央区)で「防災未来館」が八日、改装工事を終え、記念式典が開かれた。新たに震災発生時から現在までの復興過程を描く模型などを設置。新たに、壊れた阪神高速道路の橋脚が展示に加わった。九日から一般に公開される。
人と防災未来センターは、二〇〇二年設置。命の尊さを伝える「ひと未来館」と、震災や防災について学ぶ「防災未来館」からなり、毎年約五十万人が訪れる。震災から十年以上が経過し、開館後の復興過程の追加や、伝え方の工夫などが必要となったため、リニューアルすることになった。
新設の「復興への道」のコーナーでは、壊滅した街が復興するまでの五場面を模型で表現。また、ボランティアによる案内や、手元で解説が読める「ハンディガイド」が導入された。内覧会に参加した兵庫県町村会事務局長の大東晨八さん(60)は「震災が起きた後の状況が詳しくなり、良くなったと思う」と話していた。(中川 恵)
2008/1/8