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(3)傾いた墓石(淡路市富島) 歳月重ね 本堂再建へ
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震災で倒れた墓石。人知れず、花が手向けられていた=淡路市富島
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震災で倒れた墓石。人知れず、花が手向けられていた=淡路市富島

震災で倒れた墓石。人知れず、花が手向けられていた=淡路市富島

震災で倒れた墓石。人知れず、花が手向けられていた=淡路市富島

 震災で淡路島民63人が犠牲になった。

 震源地に近い兵庫県淡路市富島地区の興久寺(こうきゅうじ)は、本堂が全壊し、多くの墓石が倒れた。檀家(だんか)17人が亡くなった。

 地域の協力で墓地は復旧し、傷ついた墓石は、境内の一角に並べられている。数基があの日の揺れで傾いたままになっていた。

 本堂は今もプレハブ仮本堂のままだ。禰宜田龍真(ねぎた りゅうしん)住職(46)は今年、再建を誓った。「併せて、傷ついた墓石をどうするか考えたい」と言う。

 住民の暮らしが落ち着きを取り戻し始めたころ、再建へ動き出す。被災した人たちにとって、15年は必要な歳月だったのかもしれない。

 私は昨年、兵庫県西、北部豪雨で大きな被害が出た佐用町を取材した。そのとき、復興に向けて歩む住民の底力に勇気をもらった。

 被災地は一歩ずつ、でも、確かな歩みを続けている。(斎藤雅志)

2010/1/22
 

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