連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

  • 印刷

 被災地に立つ「震災モニュメント」を巡る「阪神・淡路大震災1・17希望の灯(あか)り(HANDS)」の活動が今年、節目の50回を超えた。HANDSが現在、把握しているモニュメントは国内外の288カ所。今年新たに六甲山頂付近と西宮市内の計2カ所でモニュメントが見つかり、震災16年を迎える来年1月に追加する。(安藤文暁)

 モニュメントは、犠牲者を悼む慰霊碑をはじめ、地蔵、焼け残った電柱、地震発生の時刻で止まった時計など、さまざまな形で震災を後世に伝えている。

 震災6年後の2001年、市民グループ「震災モニュメントマップ作成委員会」が158カ所を掲載した「震災モニュメントマップ」を発行。その後、02年に発足したHANDSが調査を引き継ぎ、市民に情報提供を募ったり、メンバーが自転車で街巡りを続けたりしている。

 モニュメントは、神戸市や淡路市など兵庫県内11市と県外の4府県、出身者の犠牲が多かった中国などに設置されている。震災10年後までに完成したものが多く、6割以上が公園や学校、神社にある。

 HANDSは2、3カ月に1回、各地のモニュメントを市民らと訪ね歩く「震災モニュメントウォーク」を実施しており、今年11月で53回を数えた。調査を続ける上西勇さん(83)=神戸市東灘区=は「モニュメントを見れば、言葉では表しきれない当時の状況や人々の思いが分かる。震災を経験していない人も学ぶことがたくさんある」と話す。

2010/12/26
 

天気(9月8日)

  • 33℃
  • ---℃
  • 40%

  • 33℃
  • ---℃
  • 40%

  • 34℃
  • ---℃
  • 20%

  • 35℃
  • ---℃
  • 40%

お知らせ