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学舎で伝える 阪神・淡路大震災21年

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 古びた道具箱の中に、一本一本に名前が書かれたクレヨンがあった。好きな色なのだろうか。黄色やピンクは半分にすり減っている。ついさっきまで使っていたようだ。

 持ち主は、芦屋市立精道小学校の2年生だった女児。阪神・淡路大震災で33歳の母、小学4年の兄とともに自宅で下敷きになり、命を落とした。

 児童8人が犠牲になった同校には、震災資料コーナーがある。玄関ホールのガラスケースに遺品の文具や、幼い笑顔が写るアルバムが並ぶ。

 現在の児童たちは、直接手にとることができる。「クレヨンで何を描いたのかな」「笑顔がすてきな活発な子だなぁ…」。谷川久吉校長(58)は「震災を学ぶとき、犠牲者の数ではなく一人一人を思い浮かべてほしい」と願う。

 震災を知らない児童に、幼くして亡くなった同世代の存在を伝えたい。面影が残る品々の力は、言葉以上に大きい。(小林良多)

2016/1/8

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