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学舎で伝える 阪神・淡路大震災21年

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 どっしりした存在感に、つややかな表面。武骨だが、座ると不思議と体になじむ。西宮市上甲東園2、甲陵中学校は随所に丸太のいす、机がある。

 丸太の直径は60センチ。阪神・淡路大震災までは校内にそびえ立つ高さ10メートル近いヒマラヤ杉だった。全壊した校舎を建て替えるために伐採した。

 当時、年輪を数えてみると、80年を刻んでいた。「学校を見守ってきた木を残そう」。活用が決まり、教諭と生徒が皮をはぎ製作した。

 丸太のいすや机にはぬくもりがあり、生徒の憩いの場になっている。落書きなんて見当たらない。生徒に尋ねると、「震災で切られた木だって知ってるから、そんな雰囲気になりません」とさらり。

 姿を変え、今も生徒を見守り続けるヒマラヤ杉。加苅(かがり)頼子教頭(55)は「被災の重みを、生徒に教えてくれている気がします」とほほえんだ。(小林良多)

=おわり=

2016/1/14

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