
プロ野球界で飛躍を期す兵庫出身の若手選手が30日、地元でエールを受けた。市西宮高出身で今季プロ初勝利を挙げた中日2年目の山本拓実投手が母校の激励会に出席し、決意を新たにした。
宝塚市内のホテルで開かれた母校の激励会に出席した中日の山本は、OBら約60人からプロ初勝利を挙げた今季の活躍をねぎらわれ、「来季は2桁勝利を」と意気込んだ。
公立の進学校、市西宮高からプロ入りした山本は2年目の今季、7月に地元・甲子園球場での阪神戦で初白星をマーク。身長167センチと小柄ながら先発投手として1軍に定着し、3勝を挙げた。
同校硬式野球部OB会主催の激励会には、高校野球好きの芸人として知られる、かみじょうたけしさんがゲストで出席し、山本とトークを繰り広げた。山本は登板時に会員制交流サイト(SNS)で自分の名前を検索してファンの反応を見ていることを明かし「期待されるうちに活躍したい。今季の出来は50点。満足はしていない」と一層の成長を誓った。
チームは今季5位からの巻き返しが期待され、山本は「優勝するためのピースになれればうれしい」と締めくくった。(長江優咲)
