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高橋大輔とのペアで北京五輪出場を目指す村元哉中=神戸市中央区東川崎町1(撮影・鈴木雅之)
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高橋大輔とのペアで北京五輪出場を目指す村元哉中=神戸市中央区東川崎町1(撮影・鈴木雅之)
高橋大輔
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高橋大輔

 フィギュアスケート・アイスダンスの2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪代表、村元哉中(26)=神戸市東灘区出身=の“第2章”が幕を開けた。バンクーバー五輪男子銅メダリストの高橋大輔(33)と新たなペアを結成し、22年の北京五輪を目指す。平昌五輪後、一度は現役引退も覚悟したという村元。日本フィギュア界のスターと手を携え、再び銀盤に向かう。(山本哲志)

 世間を驚かせた高橋のアイスダンス転向は、村元の意を決したオファーが始まりだった。

 18年夏、ともに五輪に出場したクリス・リードとペアを解消後、ダンス留学などをしながらパートナーを探したが、うまくいかなかった。「大ちゃん(高橋)がアイスダンスに興味があるのは聞いていた」。昨年1月、大阪のホテルのカフェで会い、「スケーターとして魅力的。ダンスに向いていると思う」と声を掛けた。答えは「考えてみる」だったという。

 現役復帰していた高橋はシングルの練習に集中していたが、自身が主演を務めるアイスショー「氷艶」の演者に村元が選ばれたことが、前に進むきっかけとなる。

 昨年7月、ショーの新潟合宿で朝6時から極秘に練習。「ダンス用の靴とエッジも用意してくれていた。あとは『この1時間が勝負』だと」(村元)。手をつないで一緒に滑る。並んで曲線を描く。村元は驚いたという。「2人ともシングルを経験しているからか、カーブの描き方が似ていた。それに私が大ちゃんに追い付けないほどスピード感がすごかった」

 高橋の感想は「難しいけどすごく楽しい」と前向きだった。数日後、近くの浜辺で話し、晴れてペア結成が決まった。断られたら「引退も覚悟していた」という村元は「本当に良かった」と心から安堵(あんど)した。

 今年2月、米フロリダ州を拠点に2人の挑戦がスタートした。周囲の期待をよそに、村元は足元を見つめる。「五輪への意気込みをはっきりと言える段階ではない。まずはとにかく練習。3月ごろから振り付けを始めて形にして(12月の)全日本選手権でいい演技をしたい」

 すべてを2人で一からつくり上げる難しさは覚悟の上。村元を突き動かすのは「ダンスの競技者としてもう一度復活したい」との思いだ。高橋の人気や影響力もあらためて実感しつつ、可能性を感じている。「シングルとは違ったストーリー性など、ダンスの魅力をたくさんの人に知ってもらえる。新しい世界を一緒に応援してもらえればうれしい」

【むらもと・かな】1993年3月3日生まれ。国際学校「カネディアン・アカデミイ」(神戸市東灘区)出身。5歳でスケートを始め、姉の小月(さつき)さんとともにシングル女子で活躍。2014年からアイスダンスに転向した。米国出身のクリス・リードとペアを組み、18年平昌五輪で日本勢過去最高に並ぶ15位。

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