兵庫県西宮市を拠点に活動する「西宮アイスホッケークラブ」の女子チームが2月に神戸市などで開かれた「全日本女子選手権Bグループ」に挑んだ。目標だった国内トップのAグループ昇格はならなかったが「兵庫からホッケーを盛り上げよう」と13年ぶりの地元開催で奮闘した。
かつて神戸に第2本拠地があった「日光アイスバックス」の関連チーム「アイスバックス神戸レディース」が前身。東日本と比べてリンク環境に恵まれない中、2008年にはA昇格を果たした実績を持つ。
15年から現チーム名となり、中学生から社会人まで約20人が練習に汗を流す。仕事を終えてから午後11時すぎまで防具に身を包む選手も多いが、川崎真央主将は「大変だけど、みんなで戦えるところが魅力」と話す。
ここ3年、1点差で涙をのんできた全国大会1回戦。「会場の後押しのおかげで、いい雰囲気でプレーできた」と川崎主将が巧みなシュートで3得点を挙げるなど、広島コレクターズ(広島)に6-1で快勝した。
ただ、続く軽井沢フェアリーズ(長野)との2回戦は1-4で及ばず敗退。シュート数はほぼ互角ながら、決定力の差が勝敗を分けた。
「来季こそ優勝してA昇格を」と気持ちを新たにする選手たち。春にはジュニアチームから5人が加わる予定といい、関根誠監督は「若い力も借りて、より強いチームをつくっていきたい」と再挑戦を誓った。(山本哲志)









