
【大相撲春場所・初日】(8日、エディオンアリーナ大阪)
初めて三段目の取組に臨んだ播磨灘(兵庫県姫路市出身)が、綾風(同県川西市出身)との兵庫対決を制した。右を差し、持久戦から最後はもろ差しにして寄り切り。「初めてお客さんがいない場所で初の三段目。緊張した」と荒い息で振り返った。
相撲漫画「ああ播磨灘」の主人公と同じしこ名を背負う23歳。漫画通りの連勝街道とはいかず、左目網膜剥離による1年間のブランクも経験した。それでも諦めず土俵に復帰。序二段の中位で迎えた初場所を6勝1敗と大きく勝ち越し、一気の昇進を果たした。
「序二段までは下駄(げた)だけど、三段目は雪駄(せった)。下着も白のトランクスじゃなく普通のパンツをはける。そういうところで実感します」。まずは三段目の地位を守るため、ご当所で勝ち越しを目指す。(山本哲志)
