
東京五輪の延期決定に伴い、柔道女子52キロ級で金メダル候補に挙がる阿部詩(日体大、夙川高出)は25日、マネジメント会社を通じてコメントを発表し「実際に自分が戦う日はいつになるのか早く知りたい気持ちはあります」と率直な心境を明かした。
その上で「延期になっても自分の目指すところは変わりませんし、やるべきことを日々積み重ね、オリンピック本番に向けてしっかり準備するだけだと思っています」と決意を示した。
世界選手権2連覇中の阿部は、今年2月にドイツで行われたグランドスラム・デュッセルドルフ大会を制し、自身初の五輪切符を獲得。五輪ではこれまで男女を通じて唯一、日本勢の制覇がない女子52キロ級で優勝が期待されている。
兄で男子66キロ級元世界王者の阿部一二三(日体大、神港学園高出)も五輪出場を目指している。(藤村有希子)
