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大会が相次いで中止になり、代わりに紅白戦を行ったJTの選手たち。バレーボールができる喜びを再確認した=西宮市、JT体育館(チーム提供)
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大会が相次いで中止になり、代わりに紅白戦を行ったJTの選手たち。バレーボールができる喜びを再確認した=西宮市、JT体育館(チーム提供)

 バレーボールのVリーグ1部(V1)女子は1月にJT(練習拠点・兵庫県西宮市)の優勝で幕を閉じ、ヴィクトリーナ姫路が出場した2部との入れ替え戦も2月だったため、新型コロナウイルスの影響は限定的だった。しかし、さらなる感染拡大で3月の全日本選手権と5月の全日本男女選抜大会(黒鷲旗)が中止に。1年延期された東京五輪で金メダルを狙う日本代表の活動も見通せない中、久光製薬(同・神戸市)を含む兵庫の3チームは工夫を凝らして練習に励み、情報発信に努める。(金山成美)

■JT

 女王JTの選手は、多くが西宮市のチーム体育館に併設された寮に住んでいることから、不要不急の外出をせずに施設内で過ごす。3月下旬には、日本代表合宿から戻った選手も加わり、黒鷲旗の代わりにチームカラーにちなんで「緑鷲旗」と名付けた紅白戦を、ユニホームを着て行った。4月7日の緊急事態宣言後は、選手を数人のグループに分けて練習時間をずらし、スタッフも輪番制にするなど気を配る。

 主将で日本代表のリベロ小幡真子は「まずは一人一人が終息に向け、責任を持った行動が求められている」と強調し、「今できることを正しく判断して過ごすように心掛けている」と話す。

■久光

 出場予定だった5月のアジアクラブ選手権が延期になった久光製薬は緊急事態宣言を受け、活動を自粛した。連覇を狙ったV1では7位に終わり、来季は巻き返しを期す。選手は自宅でそれぞれの課題に応じた練習メニューをこなす。

 4月4日からはインスタグラムで「みんなでおうち時間を楽しもう」と題し、生配信を実施。初日に出演した日本代表のアウトサイドヒッター石井優希ら選手が日替わりで登場し、ファンからのコメントに反応するなど交流も忘れない。

■姫路

 1部に残留したヴィクトリーナ姫路は3月31日、元日本代表セッターの竹下佳江監督の退任を発表し、後任に中谷宏大コーチが就任した。中谷新監督は「偉大な方の後を引き継ぐのは荷が重いが、その責任の大きさがやりがいでもある。結果にこだわり、見ている方がうなるような魅力あるプレーを見せられるチームにしたい」と意気込む。

 新体制になったが、4月7日午後から活動休止を余儀なくされ、選手は自宅でトレーニングを続ける。公式ツイッターでは「家にいましょう」「こまめな手洗い、うがい、換気を」などと促し、「みなさん一緒に乗り越えましょう」と呼び掛けた。

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