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スケールの大きい打撃が魅力の近大・佐藤輝明=2月27日、和歌山
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スケールの大きい打撃が魅力の近大・佐藤輝明=2月27日、和歌山
阪神とのプロアマ交流戦で登板した関西国際大・武次春哉=3月13日、鳴尾浜
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最速151キロの本格派右腕、明石商の中森俊介=2月24日、明石市の同校
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最速151キロの本格派右腕、明石商の中森俊介=2月24日、明石市の同校
一発を秘める1番打者として注目を集める明石商の来田涼斗=2月24日、明石市の同校
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一発を秘める1番打者として注目を集める明石商の来田涼斗=2月24日、明石市の同校
日本製鉄広畑 川瀬航作投手
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日本製鉄広畑 川瀬航作投手

 今年のプロ野球ドラフト会議の指名候補選手が再開の時を待っている。春以降、新型コロナウイルスの影響で試合が行われず、プロへのアピールの場を失っているが、兵庫ゆかりの有望選手はレベル向上のチャンスと捉え、自主練習で腕を磨いている。(山本哲志、長江優咲)

■近大(仁川高出身) 佐藤輝明内野手 この期間をプラスと考え、体づくり

 「焦りは全くない」。仁川高出身で近大4年の佐藤輝明内野手は電話取材にそう言い切る。187センチ、92キロの大型スラッガー。関西学生リーグでは3年秋までに通算11本塁打をマークし、大学の先輩でもある阪神の「糸井嘉男2世」との呼び声が高い。

 4月に開幕予定だった春季リーグは6月に延期され、チームは活動休止中。佐藤は奈良県の部員寮から西宮市の実家に戻り、個人でトレーニングを続ける。バーベルを使って筋トレに励み、関学大硬式野球部の弟とキャッチボールで汗を流す。「時間がたくさんあるから」と野球関連の書籍も読むようになった。

 「ドラ1(ドラフト1位)で行きたい」とプロへの思いは強いが「(アピールの場がない)条件はみんな一緒。試合ができるようになった時、いかに結果を乗せるか。今は体づくりを見直す期間だとプラスに捉えている」と前向きに話す。

     ◇     ◇

■関西国際大(西脇工高出身) 武次春哉投手 実戦感覚を維持「一番上狙う」

 西脇工高出身で関西国際大4年の武次春哉投手も「今の取り組み方で差が出てくる」と意識を高める。身長164センチと小柄ながら、140キロ台の速球で強気に攻める左腕。3年秋までのリーグ戦で20勝を挙げ、3月中旬にあった阪神2軍とのプロアマ交流戦は10球団が視察したという。

 学校グラウンドでの自主練習は許可されており、打者を立たせた投げ込みで実戦感覚の維持に努める。「一番上を目指している」と将来のプロ入りをにらむ21歳は「こんな状況だからこそ後輩に背中を見せたい」。深尾哲平捕手(福知山成美高出身)とのプロ注目バッテリーで成長を誓う。

     ◇     ◇

■明石商高で5季連続甲子園目指す 中森俊介投手 来田涼斗外野手

 今春の選抜大会に出場予定だった明石商高は、1年生から甲子園で活躍する投打の軸が注目を集める。

 最速151キロの本格派右腕中森俊介投手は、冬場に体力強化や投球フォーム改善に注力し、スケールアップを図った。来田涼斗外野手は高校通算29本塁打、50メートル5秒9と俊足強打。昨春の選抜大会では1試合2本塁打を放った。

 自主練習中の2人は、自宅周辺でのランニングや素振り、壁当てのほか、ゴムチューブを使って関節の可動域を広げるトレーニングなどに取り組んでいるという。夏の甲子園大会も先行きは不透明だが、今春を含めた5季連続甲子園出場を目指して努力を重ねる。

     ◇     ◇

■日本製鉄広畑 川瀬航作投手「成長した姿を見せる」

 社会人野球は7月の日本選手権が中止になり、県内の企業2チームは活動を自粛している。

 変則右サイドの日本製鉄広畑2年目、川瀬航作投手は「どうしても不安は付いてくる」という。京都学園大(現京都先端科学大)時代はプロ志望届を提出しながら指名されず「成長したところを見せる」と意気込んでいた。「再開初戦で最高のパフォーマンスを出せるように」と鍛錬を怠らない。三菱重工神戸・高砂では、50メートル5秒台の俊足を誇る星貴裕内野手、最速148キロの本格派右腕、中田朋輝投手がドラフト指名解禁の年。緊急事態宣言後は、在宅勤務をしながら自主練習を続けている。

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