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氷上と神戸野田が火花を散らした昨年の兵庫県高校総体バレーボール女子決勝=加古川市立総合体育館
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氷上と神戸野田が火花を散らした昨年の兵庫県高校総体バレーボール女子決勝=加古川市立総合体育館

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、兵庫県高校総合体育大会の中止が決まった。新型インフルエンザの感染拡大で臨時休校措置が続いた2009年でも、一部競技の延期で開催にこぎ着けた県高校総体。今回は既に決まっていた陸上や馬術など7競技だけでなく、夏季全33競技が取りやめとなった。全国高校総体(インターハイ)、近畿高校大会に続き、県内の高校生アスリートが競い合う集大成の場が失われ、県内の指導者や選手らからは落胆の声が上がった。

 「今年は全国大会で優勝するチームに育ってきた。選手もショックだろうし、指導者としてもショック」。剣道男子の育英・浦一樹監督は無念の思いを絞り出した。

 県総体団体優勝27度の名門。だが、昨夏の県総体団体で県内連続優勝記録が15で止まり、インターハイ切符を逃した。決勝の大将戦で敗れた阿部泰悟主将(3年)を中心に、今季は「去年のリベンジも含め、一回りも二回りもチームがまとまり、順調に力をつけてきていた」と浦監督。団体では昨秋の県新人大会を制し、阿部主将も県総体個人2連覇を狙っていた。

 新1年生も含め部員22人は自宅でのトレーニングが続く。浦監督は「剣道はここで終わりじゃない。大学もある。体作りに取り組んで」と呼び掛けるが「成果を発揮できる状況があれば出してあげたい。目標としてきた大会が全部なくなって切り替えるというのは難しい」とおもんぱかった。

 全国レベルでの活躍が目立つ兵庫の重量挙げ。中止となった3月の全国高校選抜大会男子96キロ級に出場予定だった明石城西3年の谷口洋平は、昨年男子89キロ級で3位だった県総体を「一つの目標であり、全国への通過点」と捉えていた。「ショックを受けているが、まだ国体がある。正式な試合で今の力を試したい。大学でも続けたいので気持ちを切り替えて頑張る」と前を向く。

 レスリング男子・六甲アイランドの3年生7人は、堀北和久監督の勧誘で入部した。「東京五輪がある2020年、インターハイに出て歴史を刻まないか」-。全員初心者ながら昨年秋の県新人大会の団体を制し、創部初の県総体優勝とインターハイ出場は手に届くところにあった。

 同部は堀北監督が赴任2年目の02年、校内のグラウンド倉庫を拠点に発足。指揮官自身のショックも大きいが「気持ちをなえさせたくない」と切り替える。県高体連レスリング部の委員長として、代替試合を検討していくという。

 一方、今季限りでの廃部が決まっていた自転車の市伊丹と飾磨工(全日制)。インターハイ出場権を懸けた近畿大会の中止が決まり、最後の県総体も中止に。市伊丹の浦門義人監督は「思ってもみなかった幕切れ。(中止を)頭の片隅で漠然と考えてはいたが、現実になると気持ちの整理がつかない」と明かす。

 2年前から部員募集をやめ、今春3年生になった選手2人とマネジャー1人で活動してきた。「『これで引退になるかもしれない』という大一番での選手の気迫ってすごいんですよ。県総体や近畿大会で、そんな成長した走りを最後に見たかった」と浦門監督。4月は部員と全く顔を合わせられていないという。今後については「どうやって引退するのか。事態が落ち着き、部員と直接話せるようになれば、意見を聞いて区切りの付け方を考えたい」と話した。

(尾藤央一、金山成美、有島弘記、長江優咲)

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