
新型コロナウイルスの感染拡大で活動を自粛していた女子ラグビークラブ「神戸ファストジャイロ」が再始動した。落ちた体力とボールを操る感覚を取り戻しながら、段階的に接触プレーを解禁。コロナ禍でストップしていた選手集めも仕切り直している。
同クラブは発足2年目の昨秋、一般社団法人化。運営主体の海運会社「早駒運輸」(神戸市)の渡辺真二社長が代表理事となり、ゼネラルマネジャー(GM)に神戸製鋼で活躍した浜島悠輔氏が就任した。現在、早駒運輸の社員選手3人と大学生ら11人が在籍している。
約2カ月間の休止を経て、6月3日にグラウンドでの練習を再開した。7月1日には日本ラグビー協会の指針に従い、相手へのタッチに限った接触練習に移行。本来の姿に近づき、山本友梨奈共同主将は「ストレス発散」と、自然と笑みがこぼれた。
クラブ創設後、7人制の関西大会で5位に入るなどしたが、15人制の全国女子選手権は合同チームで出場。戦力の増強を迫られる中、昨秋のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会の追い風を受け、練習体験の問い合わせが増えたが、コロナ禍で機を逸した。
希望者は毎週水曜夜、神戸市東灘区の神鋼灘浜グラウンドで練習を体験できる。「体が大きい、足が速い、キックがうまい。何かしら特化できる分野があれば活躍できる」と、日本代表候補の岡田恵梨香共同主将。年齢は問わない。クラブ事務局TEL078・321・0901
(有島弘記)
