
ゴルフの日本ジュニア女王、滝川第二高2年の梶谷翼が10月1日開幕の日本女子オープン選手権(福岡県)に挑む。女子ゴルフ日本一を決める同大会で昨年、ベストアマに輝いた逸材は「2年連続のローアマを狙っている」と目標は明確。新型コロナウイルスの影響で今季は長く実戦から遠ざかったが、目線を高く大舞台に立つ。(松本大輔)
7歳からゴルフを始め、小学生の時に世代別の国際大会で優勝し、注目を集めた。昨年、岡山・山陽女中から滝川第二高に進み、8月の日本ジュニア選手権15~17歳の部で初優勝。10月には国内メジャー大会の日本女子オープンでアマチュアながら9位に入った。
ナショナルチームにも選ばれ、今季はさらなる躍進が期待されたが、コロナ禍で国内外の大会は軒並み中止。出場権を得ていた米国でのオーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権も開催が見送られ「楽しみにしていたのでショックだった」と振り返る。
国内アマチュアランキング1位に立ち、実力は折り紙付きだが、試合勘が今の課題という。8月下旬に出場した石川遼主催のジュニア大会では振るわず「なかなかスイッチが入らず、粘りにくくなっている。ゴルフを楽しむことでメンタルを取り戻したい」と原点回帰。22日には兵庫県ジュニア選手権に出場し、68で回って優勝した。
岡山県出身で昨年の全英女子オープン覇者の渋野日向子と同郷。コーチも同じ青木翔氏に師事し、レッスンで顔を合わせる仲だ。「(渋野を)尊敬しているが、自分も米ツアーでランキング1位を目指している。超えないといけない存在」。確固たる将来像を描き、トップへの道を歩む。
