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6年ぶりの復帰戦で敗れた大場浩平。再起を誓い、トレーニングを再開した=9月26日、神戸市立中央体育館(撮影・吉田敦史)
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6年ぶりの復帰戦で敗れた大場浩平。再起を誓い、トレーニングを再開した=9月26日、神戸市立中央体育館(撮影・吉田敦史)
復帰戦に再始動し、シャドーボクシングで汗を流す大場浩平=10月6日、神戸市垂水区のサンライズジム
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復帰戦に再始動し、シャドーボクシングで汗を流す大場浩平=10月6日、神戸市垂水区のサンライズジム
復帰戦後に再始動し、笑顔を見せる大場浩平=10月6日、神戸市垂水区のサンライズジム
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復帰戦後に再始動し、笑顔を見せる大場浩平=10月6日、神戸市垂水区のサンライズジム
復帰戦で敗れた後、報道陣の取材に応じる大場浩平。足元には2人の娘=9月26日、神戸市立中央体育館
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復帰戦で敗れた後、報道陣の取材に応じる大場浩平。足元には2人の娘=9月26日、神戸市立中央体育館

 プロボクシングの元日本バンタム級王者、大場浩平(サンライズ)は9月下旬、同級ノンタイトル6回戦で6年ぶりの復帰戦に挑み、2回32秒TKOで散った。試合後、傷心の35歳に引退を促す声もあったが「目いっぱいボクシングを堪能したい」と現役続行を宣言。妻と2人の娘を名古屋に置いたまま、神戸で練習を再開した。(藤村有希子)

 敗戦後の10月上旬。大場は再始動のため、神戸市垂水区のサンライズジムを訪れた。

 「おう、浩平じゃねえか」。ジム会長の江藤日出典さんが気付いた。「お願いします」と大場。

 「何がお願いしますだ、ばかやろう」と返され、再び頭を下げた。「ぜひぜひお願いします」

 天性の当て勘を持つ右アウトボクサーは40戦36勝(14KO)3敗1分けの成績を残し、2014年秋に現役を引退。今春、復帰を志し、かつて真正ジムで師事した江藤さんの下、本格的に練習を再開した。

 9月26日、妻と小学1年の長女、2歳の次女が見守る中、神戸市立中央体育館で復帰戦に臨んだ。入場曲は、自身が大好きなCHAGE and ASKAの「LOVE SONG」。今から殴り合いが始まるという雰囲気は、全く漂わない。

 対戦相手は18年全日本フライ級新人王の22歳、湊義生(JM加古川)。ゴングが鳴って早々、大場は立て続けにパンチを浴びた。2回開始直後には右ストレートでダウン。さらに連打を受け、レフェリーに試合を止められた。

 惨敗の2時間後、報道陣の前に現れた大場。足元に2人の娘がまとわりつく中、語り始めた。

 「実は試合前に覚悟していた。俺はきょう勝てないと。全く、初めての感覚」

     ◇

 翌日、知人ら数人から連絡が入り、引退を勧められたが「1試合負けたぐらいで辞めるわけにいかない」。現役を続けるのは1年と決めており、家族も同意している。

 復帰戦で味わった「初めての感覚」の理由、敗因を探り、よりよい調整で次戦を迎えたいと考えている。

 再びジムに顔を出した日。仲間の練習を眺め、談笑した後、リングに上がりシャドーボクシングをした。動きは機敏だ。

 大場に指導続行を懇願された江藤さん。最後まで付き合うのだろうか。「もちろん。で、後悔したいと思ってます」

【おおば・こうへい】1984年11月19日生まれ、名古屋市出身。2002年にプロデビュー。コンビネーションパンチと防御技術を武器に、08年バンタム級で日本王座に就き、5度防衛。11年に真正ジムへ移籍後、同王座に返り咲いた。14年4月、国際ボクシング連盟(IBF)同級指名挑戦者決定戦で後に世界王者になるランディ・カバジェロ(米国)に敗れ、同9月に現役引退。20年9月に復帰戦に臨んだ。

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