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サッカーグラウンドとクラブハウスの建設予定地(小型無人機で撮影)=神戸市西区平野町(撮影・辰巳直之)
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サッカーグラウンドとクラブハウスの建設予定地(小型無人機で撮影)=神戸市西区平野町(撮影・辰巳直之)
神戸市西区平野町に計画されているサッカーグラウンドの完成イメージ図(一般社団法人マイスター提供)
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神戸市西区平野町に計画されているサッカーグラウンドの完成イメージ図(一般社団法人マイスター提供)
神戸新聞NEXT
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 高校サッカーの名門、滝川第二高校のOBらでつくる一般社団法人「マイスター」(神戸市西区)が、自前のサッカーグラウンドを同市西区に造る。雨水や地元の木材を活用するなど、環境への配慮を徹底。住民にも開放し、楽しめるような場を目指す。早ければ来年12月ごろには完成する予定で、同法人は「サッカーを軸に、地域のコミュニティー拠点にしていきたい」と話す。(有島弘記)

 建設予定地は同区平野町の田園地帯。約9100平方メートルで、人工芝コート(4千平方メートル)と2階建てクラブハウス、芝生広場などを設ける。

 目指すのは、欧米の最新技術を取り入れた“エコグラウンド”。同法人の理事井口洋平さん(36)は「海外のスポーツ施設は、環境問題に向き合って造られている。その思想に日本らしさを加えたい」と狙いを語る。

 人工芝コートは地下約10センチを掘り下げ、オランダ発のシステムを入れる。自然の土壌のように雨水を蓄え、蒸発を促す機能があり、蒸気の冷却機能で、夏場は最高60度にもなる表面温度を40%カット。選手にもやさしい。

 ためこんだ雨水は、災害時に断水になった場合、使うことを想定。阪神・淡路大震災ではトイレなど生活用水の確保が課題になった。コート下にためた水は必要な時、地域に提供する計画だ。

 照明も、電力消費量と温室効果ガスを減らす発光ダイオード(LED)を採用。2階建てのクラブハウスは兵庫県産の木材をふんだんに使い、荒廃が進む山の価値や大工の伝統技術を伝える「ショールーム」として位置付ける。

 いずれも、人と自然の共生を目指す国連のSDGs(エスディージーズ・持続可能な開発目標)に沿う取り組み。コンクリートブロックは、貧困国で普及を図っているドイツ企業の製品を使う。

 また、ドイツなどでは、地元クラブの試合があると大人はビールを飲みながら観戦し、子どもは空き時間にコートで遊ぶ。試合がない日もサッカー場は住民が運動を楽しむ場所という。同法人は「そんな地域の広場にしたい。グラウンド周辺には田畑も多く、例えば農産物を活用できないか」と構想を語る。

 グラウンド造りに合わせ、運営する中学生チームは来春、「マイスター須磨」から「バサラ兵庫」に改称。将来的に小学生、高校生の部門も立ち上げ、Jリーグ参入を見据えて選手育成を加速させる。

 バサラはサンスクリット語で、ダイヤモンド(金剛石)の意味。同法人は「小さな街クラブの大きなチャレンジ」と意気込む。

【一般社団法人マイスター】2015年設立。代表理事は滝川第二高校サッカー部OBの岡良一氏(34)。幼児と小学生が対象のサッカースクールと中学生チーム「マイスター須磨」を運営する。チーム名は来春、「バサラ兵庫」に改称。法人のグループにはドイツ6部リーグのアマチュアクラブで、同校OBが監督を務める「バサラマインツ」もある。

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