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21歳のマラドーナ、神戸で日本代表“圧倒”2得点 データベースに残る雄姿

2020/11/26 20:00

 60歳でこの世を去ったサッカー界のスーパースター、ディエゴ・マラドーナ氏。元アルゼンチン代表の偉人は1982年1月20日、母国のクラブ「ボカ・ジュニアーズ」の一員として日本代表と戦っている。その会場が、ノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)の前身、市立中央球技場。神戸新聞の写真データベースには、当時21歳の姿が残っていた。

 「マラドーナ、鮮やか2得点」

 新聞の見出しも躍っていた。ボカ・ジュニアーズは「ゼロックス・スーパー・サッカー」の一環で来日。木村和司(日産)や都並敏史(読売ク)らを擁した日本代表を相手に、マラドーナは3-2の逆転勝ちに導いた。

 約1万人の観衆は、段違いのプレーの数々にため息をついたという。本紙記者はその技巧を「なんと形容していいのか、分からない」とし、テレビ解説者として知られるセルジオ越後氏は「彼の場合は天才。二十歳そこそこで大人のチームの主役になれるのだから、本当のスーパースター」と絶賛するコメントを本紙に残している。

 死去を伝えるニュースは全世界を駆け巡った。ヴィッセル神戸の主将としてアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に参戦中のアンドレス・イニエスタも自身のツイッターに「あなたの記憶は永遠です。私たちはあなたを忘れません」などと投稿した。

 元日本代表MF香川真司(神戸市垂水区出身)は、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)在籍時代のマラドーナ氏とのツーショット写真をSNSにアップ。日本代表MF堂安律(ビーレフェルト、尼崎市出身)も「小学生の頃、恩師に誕生日プレゼントで貰ったのがマラドーナのプレー集だった。その頃から憧れはマラドーナだったなー」などとツイートした。(有島弘記、山本哲志)

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