生まれつき両腕がない。でも、一流のスイマーだ。神戸市生まれの中村智太郎(36)=日阪製作所、和歌山県=はパラリンピックの100メートル平泳ぎで銀と銅、二つのメダルを持つ。来年5月の最終選考会を突破すれば、東京大会は最も輝く色を懸けた大勝負になる。(有島弘記)
電子音が鳴る。スタート台から飛び込むと、2本の脚を開いて閉じて。両腕を使って進む選手に負けじと、体幹を使って水面からガバッと体を起こし、酸素を吸引。その動作を繰り返し「タッチとターンは頭で」。腕のリーチがない分、スピードは緩めない。
生まれつき両腕がない。でも、一流のスイマーだ。神戸市生まれの中村智太郎(36)=日阪製作所、和歌山県=はパラリンピックの100メートル平泳ぎで銀と銅、二つのメダルを持つ。来年5月の最終選考会を突破すれば、東京大会は最も輝く色を懸けた大勝負になる。(有島弘記)
電子音が鳴る。スタート台から飛び込むと、2本の脚を開いて閉じて。両腕を使って進む選手に負けじと、体幹を使って水面からガバッと体を起こし、酸素を吸引。その動作を繰り返し「タッチとターンは頭で」。腕のリーチがない分、スピードは緩めない。









