２３日に開幕するハンドボールの第７２回日本選手権女子に、神戸星城高が初出場する。コロナ禍で春夏の全国大会の機会を失った３年生が意地を見せ、兵庫、近畿予選で３度大学生を破って突破。堅守速攻を武器に勝ち上がった選手たちは「出られなかった思いをぶつける」と決戦の地、石川に乗り込む。

　今年は１月の近畿高校新人大会で準優勝したが、６大会連続出場を決めていた３月の全国選抜大会が中止に。２連覇を目指した兵庫県総体、続く全国総体もなくなり、石坪彩瑛主将は「練習試合も負けなしできたのに、やってきたことを発揮できる場所がなくて悔しかった」。８月に代替大会や交流試合に参加したが「全国大会で力を試したかった」と、もやもやを晴らせないでいた。