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「2021年の漢字」を記したアクリル板を挟み笑顔の古江彩佳(左)と坂本花織=対談場所は名古屋市中区、名古屋観光ホテル(撮影・高部洋祐)
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「2021年の漢字」を記したアクリル板を挟み笑顔の古江彩佳(左)と坂本花織=対談場所は名古屋市中区、名古屋観光ホテル(撮影・高部洋祐)
昨年、抜群の安定感でツアー3勝を挙げ、一躍トップ選手に名乗りを上げた古江彩佳
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昨年、抜群の安定感でツアー3勝を挙げ、一躍トップ選手に名乗りを上げた古江彩佳
昨年11月のNHK杯でグランプリシリーズ初優勝を果たすなど演技に磨きがかかった坂本花織
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昨年11月のNHK杯でグランプリシリーズ初優勝を果たすなど演技に磨きがかかった坂本花織
「ジュニアの憧れの存在になりたい」と語る古江彩佳=対談場所は名古屋市中区、名古屋観光ホテル(撮影・高部洋祐)
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「ジュニアの憧れの存在になりたい」と語る古江彩佳=対談場所は名古屋市中区、名古屋観光ホテル(撮影・高部洋祐)
「まだまだ子ども。もっと大人になりたい」と成長を誓う坂本花織=対談場所は名古屋市中区、名古屋観光ホテル(撮影・高部洋祐)
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「まだまだ子ども。もっと大人になりたい」と成長を誓う坂本花織=対談場所は名古屋市中区、名古屋観光ホテル(撮影・高部洋祐)

 フィギュアスケート女子で2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪6位の坂本花織(シスメックス、神院大2年)と、女子ゴルフで20年にツアー3勝を挙げた「プラチナ世代」の古江彩佳(滝川第二高出)。ともに神戸市出身で20歳の2人が成人の日を迎えた。二十歳の誓い、オリンピックへの思い、将来の夢-。神戸が生んだ若きトップアスリートが競技の枠を超え、笑顔たっぷりに語り合った。(まとめ・山本哲志)

◇古江は2019年10月にプロに転向し、昨年が本格的なツアー挑戦1年目だった。一方、坂本は高校2年生で五輪に出場し、3年時に全日本女王にも輝いた。まだ二十歳? それとも、もう二十歳?

古江 競技としては「まだ二十歳」。(3歳からゴルフを始め)やってきた年数は長いなと思うけど、プロとしてはまだ始まったばかりですから。

坂本 フィギュアスケートの引退は20代が多いので「もう二十歳」。あと何年ぐらいこの体力が持つかな、と思います。

◇若くして第一線で活躍する2人。競技に打ち込みながらも、将来の人生設計はどう描いているのか。

古江 将来は結婚をして、子どもを産んでからもゴルフに復帰して勝つ、というのが女性としてかっこいいと思う。それをやってみたい。それにゴルフをやってたら、おばあちゃんになっても元気でいられると思う。

坂本 現役を限界までやった後はインストラクター(指導者)になりたい。(プロスケーターよりも)競技の方が向いている気がします。最近は中野先生に「この子のジャンプどう思う?」と教える機会をもらうこともあって。

古江 習いに行こうかな(笑)

◇フィギュアスケートの紀平梨花はスイスで練習し、ゴルフの渋野日向子も昨年は海外での試合が増えた。トップ選手になれば、東京や海外に拠点を移す選手が多いが、2人は今も地元神戸で暮らす。

古江 (神戸は)やっぱり居心地がいい。(ツアー転戦後)戻ってきたら安心感があります。夜景がすごく好きだし、(神戸ハーバーランドの)モザイクもよく行きます。ずっと神戸にいたいです。

坂本 神戸はいい具合に落ち着いていて、いい具合ににぎやか。メリケンパークや北野が好きで、考え事をしたくなったら1人で散歩します。(成績が低迷した)昨シーズンはめっちゃ歩きました。生まれも育ちも神戸。これからもたぶんいますよ。ずっと(リンクのある)ポーアイ(ポートアイランド)にいると思う。

◇競技は異なるが、どちらも体の回転がポイント。幼いころに培ったトップアスリートとしての礎は2人とも共通している。

古江 3歳から中2か中3まで水泳をやっていました。体幹は自然と鍛えられたと思います。(スイングは)軸を安定させないといけないので、体幹が生きたのかな。

坂本 めっちゃ分かります、体幹。私も4歳から中3まで水泳をやっていて、腹筋と背筋、肺活量も鍛えられる。(コロナ禍で)自粛のときは滑れなかったので、昔習っていたところに「泳がせてください」とお願いして週2回は泳いでました。

◇柔道やテニスなどと違い、フィギュアスケートもゴルフも直接の対戦相手がいないスポーツ。対人競技ではなく、自分との戦いが鍵になる。

坂本 対戦相手がいると「この人はこういう特徴がある」とか考えないといけない。それが何人もなると絶対脳に入りきらないし、自分を見失ってしまう。だから、こっちで良かったかな。

古江 結果的には周りの選手との戦いになるけど、自分次第でスコアも変わる。精神状態を保たないといけないのが難しいけど、平たんな心でいるというのは、自分にはプラスかな。視線を感じるのも慣れました。赤ちゃんが泣いても全然気にせず打ちます。もともと緊張するタイプじゃないし、(昨年12月の)全米女子オープンも「緊張したのかな?」というくらい。注目してくれた方がうれしい。

坂本 いや、もう見られるだけで緊張します。ジャッジさんにも「こっち見ないで~」って。

古江 じゃあ全日本選手権(フリー「マトリックス」で審判席に向かって)足を上げたときは?

坂本 あれはテンション爆上げでいかないと(笑)

◇ゴルフは今夏の東京五輪、フィギュアスケートは22年2月に北京五輪が迫る。ともに日本代表が現実的な目標。夢舞台に向け、それぞれに思いを秘める。

坂本 (初出場の平昌五輪は)緊張しすぎて急性胃腸炎になっちゃいました。団体戦で演技してから選手村に戻るバスでおなかが痛くなって。結局、村外に救急車で運ばれました。その後、3日間ぐらい飲み食いできなくて体力めっちゃ落ちて大変だった(笑)。(緊張しない)古江さんがうらやましい…。(北京五輪に向け)今季の自分の演技に、4回転かトリプルアクセルをプラスできたら、上の方に食い込めると思う。頭一つ抜けられるように頑張っていきたいです。

古江 (五輪代表入りの)チャンスがある位置にはいると思うけど、頭には入れずに一つ一つの試合をクリアしていきたい。結果次第で(五輪が)付いてきてくれたら。コロナなどで大変なこともあると思う。去年はゴルフや試合ができるありがたみを本当に実感したので、楽しめたら一番いいなと思います。

<略歴>

古江彩佳(ふるえ・あやか)2000年5月生まれ。神戸市長田区出身。3歳の時にゴルフを始め、長田中3年時に全国中学校選手権優勝。滝川第二高に進み、17年にナショナルチーム入り。高校卒業後の19年10月、富士通レディースで史上7人目のアマチュア優勝を飾り、プロに転向した。昨年は2週連続優勝を含む国内トップの3勝を挙げ、世界ランキングで日本勢3番手の16位(4日現在)につける。歌手浜崎あゆみさんの大ファン。試合前は車中で熱唱して気持ちを高める。153センチ。

坂本花織(さかもと・かおり)2000年4月生まれ。神戸市灘区出身。4歳でスケートを始め、中野園子コーチ、グレアム充子コーチらに師事。渚中2年時に世界ジュニア選手権6位。神戸野田高2年で平昌冬季五輪に出場し、6位入賞。3年冬の全日本選手権で初優勝を果たした。神院大に進み、昨年はグランプリ(GP)シリーズNHK杯を制し、全日本選手権は2位。趣味は手芸。好きな音楽はK-POP。女性5人組グループ「ITZY(イッジ)」に夢中。159センチ。

<対談後記>こうべユース表彰式で出会った2人

 昨年のツアー終了後、古江がゴルフ担当記者に「同い年の坂本選手に会ってみたい」と話したことがきっかけで「二十歳対談」が実現した。てっきり初対面だと思っていたが、違った。

 2013年2月にあった「こうべユース賞」表彰式。小学6年の2人が最前列で仲良く座っている写真が残っていた。坂本の母親が保存していたといい、坂本も「あのピンクのパンツのゴルフの子や」と覚えていた。古江は「めっちゃ忘れてました。(目立つ服を)着てて良かった」と笑う。

 同賞では、東京五輪に内定した柔道兄妹、阿部一二三、詩も受賞している。未来のトップアスリートたちの初々しい姿を思うと、ほほ笑ましくも誇らしい。

対談完全版はこちら

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