
兵庫・報徳高を卒業し、角界入りする西原貴翔(たかと)が3日、実家のある兵庫県尼崎市から入門先の田子ノ浦部屋に旅立った。直々にスカウトし、迎えにきた荒磯親方(元横綱稀勢の里)が見守る中、家族や友人ら約60人を前に「3年で関取になる」と宣言した。
荒磯親方との出会いは、2年生だった2019年夏。大学生との合同稽古を視察した親方から「磨けば強くなる。ぜひ来てほしい」と誘われた。それまで全国タイトルとは無縁で「なんで、僕が…」と戸惑った西原だったが「太鼓判をもらった」と入門を決意。新型コロナウイルス禍の昨年は体づくりに励んだという。
新弟子検査は178センチ、122キロで合格。春場所はコロナ対策で前相撲がなく、5月の夏場所が出世披露となる。西原の突き押しを評価した荒磯親方は、両親らを前に「次は関取の姿で帰ってこられるよう、厳しい稽古に耐えてもらいたい」と期待を寄せた。(有島弘記)
