
松山英樹の快挙に、ゆかりのある兵庫県のホープや競技関係者らからも、祝福の声が相次いだ。
松山がプレーした会場で前週にあったオーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権で、日本人初優勝を果たした滝川第二高の梶谷翼(17)は「日本中に希望と感動をありがとうございました」とコメントした。
ナショナルチームに名を連ねる逸材は、同大会で米国選手とのプレーオフを制し、快挙を達成。松山は「相当すごいこと」とたたえ「僕も続けるように頑張りたい」と話していた。梶谷は5日に帰国後、自宅でテレビ観戦。第3ラウンド11番ホール、松山のセカンドショットが印象に残ったといい「自分もいろんな球が打てるようになりたい」と飛躍を誓った。
松山の父幹男さんが経営する練習場「ヒデキゴルフガーデン」(松山市)で、中学時代腕を磨いた同志社大3年の田村仁美(20)=西宮市出身=は「一球一球のスイングが大きく、全力で打っていた。正月の寒い日でも半袖で汗をかいていたことを覚えています」。
2013年、東北福祉大時代の松山がプロ転向後2戦目で優勝したのは、川西市の山の原GCで開かれた「つるやオープン」。同GC現マネジャーの末田淳さん(41)は「怒濤の追い上げで大会も盛り上がった。想像を超える飛躍で世界一になった」と驚いた。
「ゴルフのまち」を掲げる三木市では、松山がかつて出場した全国高校・中学校ゴルフ選手権春季大会が今春初めて開かれた。市ゴルフのまち推進課の大西良門課長(50)は「続く選手が出るような舞台を整え、さらに盛り上げたい」と力を込めた。(尾藤央一、篠原拓真、井川朋宏)
