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楽しく「不正アクセス禁止法」を知るきっかけに 近未来の学園が舞台、SFコメディー漫画発売

2021/05/24 19:15

近未来の学園を舞台に、「不正アクセス禁止法」など情報セキュリティについて学べるSFコメディー漫画がこのほど発売されました。個人情報の流出など、不正アクセスによる被害が相次いている昨今です。関心が高まるテーマについて漫画をきっかけに考えてみませんか?

「伏石ちゃんは意図に反したい~ハッキングから始まる高校生活~」。原作は情報処理安全確保支援士で作家の井二かけるさんです。京都と姫路の間に路線を持つとされる架空の中堅私鉄「京姫鉄道株式会社(京姫鉄道)」を舞台に、情報セキュリティ対策に奮闘する社内エンジニアのどたばたを描くアニメ「こうしす!」を手がけていることで知られています。

今回の漫画では、「こうしす!」が描いた世界の50年後…2070年の世界が描かれます。なんとAIが反乱してヒト型の人工生命体たちが日本の過疎地域を占拠しているという設定。高度なハッキング技術を持つ人工生命体に対抗するため、「京姫鉄道」沿線である京都府亀岡市につくられた「ハッカー育成のための高校」が物語の舞台です。

主人公はなんでも身近なシステムをバグらせてしまう不思議な体質。身に覚えのない不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕されそうになったところを、同級生かつ憧れのハッカーが救ってくれるところから、物語は始まります。

井二さんによると、セキュリティに関する法律について解説するとともに「他人のパスワードでログインしてはいけない」「現在の法律や法運用では、ジョークプログラムでさえもコンピューターウイルス扱いされ逮捕されるリスクがある」といった課題について、伝える内容といいます。

新シリーズの入門編・先行公開版というような位置づけで「0巻」として発売。漫画2話のほか、描き下ろし特典漫画、原作小説、設定資料集などを収録した、ファン向けの書籍になっているそうです。「今後は年1巻程度のペースで出していきたい」としています。

B6判、本文100ページ。通常版1408円(税込)、電子書籍版1280円(税込)。

京姫鉄道出版(直販ストア)のほか、一般書店でも取り寄せ可能。(一部書店では取り扱いがない場合がある)

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