あるニュースを目にしました。「郵便局で、2億本以上も売ったジュース」というものですが、そもそも郵便局は切手とかを売るところであって、ジュースを売っているとは思いませんでした。また、何かのキャンペーンでジュースを販売することもあるかもしれないですが、「2億本」とは、とんでもない数字です。
よく読むと、郵便局で行うお中元、お歳暮などのギフトで扱われるジュースのことを差しているようで「そういうことか!」と思いましたが、一方で依然として謎なのが「2億本」の数字。
それだけの販売実績があれば、郵便局以外でも話題になるはずですが、一般に広く知られているとは言い難く、また販売元を見てもJA関連企業ということは想像できるものの初めて見るメーカーです。
郵便局でこのジュースの取り扱いをスタートした2008年のことだそうで、当初は九州3県のみでの販売だったところ、翌年以降、関東や近畿圏でも販売を広げ、ギフトの中でトップセールスに君臨するようになったそうです。
これは聞き捨てなりません。というわけで今回はこの“郵便局で売られるジュース”こと「つぶらなカボスと仲間たち」を取り寄せ試飲。その味の魅力と合わせて、販売者である郵便局物販サービス・担当者の方にも話を聞いてみることにしました。
■“郵便局で売られるジュース”は、1缶190g・1本あたり100円前後
“郵便局で売られるジュース”「つぶらなカボスと仲間たち」は、全5種類あります。「つぶらなカボス」「つぶらなブドウ」「つぶらなユズ」「つぶらなミカン」「すっきりスダチ」ですが、いずれも190gであり、郵便局ではこれらをセットにしたギフトを様々に展開しています。
郵便局での価格は、どのセットも送料込みとなっているため、正確な1本単位の価格を算出することはできませんが、1本あたり100円前後になる商品です。いずれも果汁率は3~10%前後のジュースですが、果粒が入っていることが特徴で、美味しいジュースの味に、つぶつぶ食感を楽しめるものだそう。次に試飲していきたいと思います。
■瑞々しい口当たりは、甘過ぎず酸っぱくなく、果粒の食感も楽しめる!
まずは長男的商品と思われる「つぶらなカボス」をいただきます。正直、カボスジュースとは耳慣れませんし、なんとなく酸っぱそうな先入観がありましたが、これが実にスッキリ爽やかな飲みごたえ。柑橘の酸っぱさはむしろ控えめであり、かといって甘味料が強いわけでもなく、瑞々しい味を楽しませてくれました。
また、夏みかんの果粒の食感も楽しく、もう一杯、さらに一杯とどんどん飲みたくなる味でもありました。特に暑い夏場に、スキッと喉を潤したい際には最適のジュースのように思いました。
さらに「仲間たち」である「つぶらなブドウ」「つぶらなユズ」「つぶらなミカン」「すっきりスダチ」もいただきましたが、各フレーバーごと使われている素材は違えどコンセプトは同じ印象でした。「くどさ・甘さを抑えている」「スッキリしている」「つぶつぶの食感が楽しい」は、どのフレーバーも踏襲されており、小さなお子さんからご年配の方までが安心していただけるジュースだと思いました。このクオリティなら「2億本」という数字も納得です。
■九州から全国のヒット商品へ
最後に郵便局物販サービスの担当者の方に話を聞きました。
「2007年に、旧日本郵政公社の九州支社長(当時)が大分県を訪問した際に、本商品を飲み『これは美味しい!』と注目し、以降郵便局のギフトとしての取り扱いを始めました。販売を続けるなかで、お客さまの声をさらに反映させ、広口ボトルへリニューアルしたり、果粒の2段充填を施したりするなどし、最後の1滴までおいしい味を楽しんでいただけるよう工夫しています。
現在、郵便局で扱っている数多くのギフトの中でもトップセールスを誇っており、累計2億本を販売しています。もし、贈り物に迷われることがありましたら、是非本商品をチョイスされてみてはいかがでしょうか」
“郵便局で売られるジュース”、知らない人は全く知らないものではありますが、知っている人にとっては、「他では代替できない」商品でもありそうです。この味を知らない方、是非一度ご賞味ください!
(まいどなニュース特約・松田 義人)
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