走るのが遅い、球技はいつも負ける、体育の成績はいつも5段階の「2」か「3」……。育ち盛りの子どもにとって、運動が苦手という状況はなかなか深刻な問題だ。
しかし、パパやママには「こればかりは生まれ持った運動神経によるものだから仕方ない…」と諦めないでほしい。
「なぜなら運動神経は、リズム感を養うことで身につくものだからです」と話すのは、滋賀県でリズムを用いたスポーツクラブを運営している西利範さんだ。
「運動には、目に見えないセンスが問われますよね。それは実は”リズム“によるものなんです」と西さん。その根拠として、海外のスポーツ選手を例に挙げる。
「例えばスポーツ業界を見てみると、多くの日本人選手が活躍しているものの、やはり欧米やアフリカの選手の方がレベルは高い。それは、各々の国や地域で親しまれてきた音楽によるものが大きいのです」
例えば、日本で親しまれている唱歌や童謡。これらはゆったりとしたテンポで、4拍子。運動よりも歩行にぴったりだ。
一方で欧米やアフリカで親しまれてきた音楽の中には、テンポがはやく、8ビートや16ビートで刻まれたものが多く、裏拍の役割も大きい。思わず体を動かしたくなる「グルーヴ感」がある。
「運動神経は生まれつき持っているものではなく、環境がつくりだすもの。そのため、小さいころからリズムやビートが強調された音楽を聴く習慣があると、そのビート感が脳に作用して運動神経に直結しやすいんです」
実際に西さんのスポーツクラブでも、比較的速いテンポ(四分音符=BPM95~130)の明るい音楽を流し、リズム運動を行なっている。頭、肩、胸、と手で体をポンポンと鳴らしながら、子どもたちはリズミカルにジャンプしている。
「トレーニング中は、ガチガチにルールを決めたりすることはありません。僕の身振り手振りに従って体を動かしてもらう。それだけです」と西さん。彼は子どもの運動能力を育てる上で、この「自由さ」を大切にしたいという。
「運動が得意になりたいなら、週5日毎日違うスポーツのクラブに入るのではなく、自由に外で遊んでアスレチックや木に登ったり、追いかけっこしたり、と自由に遊ぶだけでいいんです。子どもは体がまだできあがっていないので、さまざまなアプローチで締め上げてしまうと、かえって逆効果になることもあります。だから、まずは外に出てのびのびと体を動かす。その中にリズムトレーニングを組み込むといいと思います」
■家や近場でもできる!簡単なリズムトレーニング
方法:地面に一本のラインを引き(縄跳びやタオルを伸ばして置いてもOK)、ラインを軸にした左右を交互に移動。音楽を流し、ジャンプをしながら移動する。
・両足を揃えてジャンプしたり、片足ずつ交互にジャンプしてもOK。
・ジャンプに合わせて、両手は「頭、肩、胸、腰」とポンポンと叩く。手をクロスさせてもOK。
・西さんおすすめの音楽は、EXILEの楽曲。特に「Rising Sun」。
(まいどなニュース特約・桑田 萌)
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