何かと物議をかもした東京五輪も後半戦へ。前半では日本の酷暑に悲鳴を上げる選手も目立ち、試合時間の繰り下げ・繰り上げなど様々な対策がされ、選手たちもそれぞれに暑さへの対策をしていましたが...中には驚きのものも。
その一つが日本が2008年北京五輪以来13年越しの金メダルを獲得したソフトボールでの光景。宿敵アメリカチームのメンバーがサンバイザーに挟んでいたのは、「い・ろ・は・す」? しかも1本でなく2本挿す猛者も?
その意外な光景に思わず「今年の夏のトレンドはこれですね。皆で熱中症対策!!!!」とつぶやいたTwitterユーザーの村人B(@1997xB)さんは、「母国の対戦相手だとしても、これは他の国も含め全国民ハッピーになれて最高!めちゃくちゃ見てるだけで元気でますよね(笑)斬新!」と話します。
せっかくなので、日本コカ·コーラ(本社:東京都)にも聞いてみると「確かに柔らかいですが、まさか、こんな使い方をして頂けるなんて(笑)初めてです」と広報担当者。
でも、そんなことができるのも「い・ろ・は・す」のペットボトルの柔らかさと強さゆえ。
同社によると、2009年に発売された「い・ろ・は・す」のペットボトルは重さ12gと国内最軽量。同社では2007年から「おいしい」と、ゴミ減量や物流効率向上という「環境にいい」を両立させるべく、ミネラルウオーター製品での容器軽量化に取り組んでおり、その独自の技術をつぎ込んで開発したものです。
とはいえ、軽く柔らかくすれば、破れやすいのでは...と思いますが、そこをクリアしたのが、ボトルの特殊な構造。五角形と六角形のくぼみ(リブ)をずらしながら組み合わせた「多角形リブ構造」を用いることで、「ペットボトルに一般的な円形や六角形だけといった場合に比べ、縦・横方向の力への耐性も向上した」といいます。
飲料容器としての強度を保ちつつ「飲み終わった後に軽い力でボトルを絞ってコンパクトにできる」ことを追求した「い・ろ・は・す」のボトル。さらに2020年3月からは従来よりも透明度を高めた100%リサイクルペットボトルを導入。同年4月には分別がしやすいよう、製品にラベルを貼らない「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」も登場し、話題を呼びました。
2030年までに使用済みペットボトルを回収・リサイクル処理してペットボトルに再生し飲料容器として用いる「ボトルtoボトル」の割合を90%にまで高め、全ての自社製品のPETボトルの原料を全てリサイクルPET樹脂または植物由来ペット樹脂などに切り替える-といったことを目標に「日本国内におけるプラスチック資源の循環利用の促進に取り組んでいきたいと思っています」と同社。
にしても、その特徴を上手く利用した技ありの活用法に、「日本もこれぐらい、公共の場の応援以外でも一般生活でも、ラフにフランクに楽しく自分の好きなように出来たら、みんながもっと生きやすくなると思う」と前出の村人Bさん。7月27日の決勝では“い・ろ・は・すサンバイザー”も質・量ともにレベルアップした様子も映し出され、その姿のなんと楽しそうなこと。
その姿を見るだけで、本当元気が出そうです。
(まいどなニュース・広畑 千春)
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