ポリタンクを追いかけ走って投げてドッボーン!壁にぶつけてキャッチして。人間世界で開かれているスポーツの祭典をよそに、ひとり、黙々と熱き闘いを繰り広げるホッキョクグマが日本最東端の動物園にいます。初めて見ると「???」、何度も見ていても「また進化してる!」と唸らせるほどの運動能力。まさかの二足歩行もさらりと披露するなんて、これ、すごすぎじゃないですか?
北緯43度、東経144度。真夏でも涼しい北海道の釧路市動物園。すっきり広がるブルーシート色の青空のもと、バッシャーン!ゴンゴンと小気味良い音が響きます。ホッキョクグマがラグビーボールのような楕円形のおもちゃをプールの階段で押し、高く上がったところでキャッチ。重そうなポリタンクを軽々と持ち上げて投げ飛ばし、追い掛けて豪快にダイブ。両手で持ち上げて1歩、2歩…え、5歩は歩きましたよ。クマってこういう動物だった?仰向けで大きなタンクをクルクル回しながら投げて受け止めたり、水中ドリブルも得意そうです。
ホッキョクグマの名前はミルク。8歳になるメスです。遊びがとにかくすごいと動物園ファンや通りすがりの人たちによる動画や写真がSNSでも大人気。担当飼育員の大場さんも、「壁に物を投げつけ、跳ね返って来たのを受けとめる、というのを繰り返すことには驚きです。浮き球やポリタンク、ガス管など、形や重さが違ういろいろなものできるところがすごい! 特に金メダル級なのは、物を持って、二足歩行で何歩も歩くこと」と大絶賛なのです。
ホッキョクグマが楽しく遊んでいるように見えるさまざまな行動は、実は、野生で生きるための行動とつながります。「『心臓マッサージ』みたいと言われる、ポリタンクをパコパコと押す動きは、まさに氷を割る時のもの。カゴなどをすっぽりとかぶるのは、獲物を狙って氷の中を覗き見る行動だと思います」と大場さん。そんなミルクですが無観客だと遊びのスイッチが入らず、声援を受けると一気に活発さが増すのだそう。
ミルクの生まれ故郷は秋田県にある「男鹿水族館GAO」。1歳過ぎに母グマの実家である釧路へ来ました。オスのキロル(12歳)と春先の繁殖シーズンには同居し、年々良い雰囲気になっているそうで大場さんも来年こそはと期待しているものの「ミルクがあまりにも活発なのでキロルの方がやや押され気味なところが心配」と本音をポロリ。
何だか分かる気がします??
(まいどなニュース特約・茶良野 くま子)
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