うだるような暑さが続く日本列島。涼しげな水音が恋しいところですが…横浜のバル店主に届いたのは、悪魔の水音。そして、驚愕の水道料金請求でした。
■オリンピック用のプール作ったんすか?
「死ねる金額で笑う」。7月26日、これでもかと並んだ笑顔の天使の顔文字とともに、そうツイートしたのは「肉バル食いしん坊」の望月さん。横浜市営地下鉄片倉町近くで美味しい岩手産短角和牛と北海道産遊ぶた、生ビールが楽しめると人気のバルですが、そのツイートに添えられた請求予定書の金額は、182万5297円…!? いや、このカンマ、小数点じゃ…ない、ですね…。
衝撃のツイートを見たユーザーからは「請求を水に流しては貰えないものでしょうか…」「漏水さん、もっと手加減をーw!」「オリンピック用プールでも作ったんすか?」などの慰めのコメントが次々と。「漏水減免措置が使えるはず」というアドバイスも寄せられました。
望月さんに聞きました。
-シャレにならない金額ですね…。どうやって漏水が発覚したのでしょう。
「検針の時です。『えらい金額になっていますが、止水栓が壊れていて止まらない』という連絡がありました。応急処置として止水栓を閉じようとしてくれたみたいですが、ダメだったようで、その後管理会社に連絡し、そうこうするうち請求予定書が届いて悲鳴…という…」
-なんと…。漏水は以前もあったのですか?
「過去に店の床下での漏水がありました。その際には大家さんに助けて貰い、修繕してもらいました。その時には減免措置も適用になり、助かりました」
■通常の500倍
-普段の使用量はどれくらいでしょう?
「そんなにありませんので、せいぜい基本料金+αです。だから今回の請求額は、普段比で500倍位ですね…」
-500倍…!! お店の内装などに被害は?
「漏水箇所はメーターのすぐ後ろで、漏れた水がすぐそばの側溝に全て綺麗に流れ込んでいました。そのため漏水の影響自体は少なくて済んだのですが、逆に発見できない理由にもなって…。あと1mいや0.5m手前なら…と思わずにはいられません」
-涙なくしては語れない事態ですが、その後は?
「止水弁を交換してもらい、ひとまず営業はしています。減免措置も申請し、7月31日にはようやく復旧工事というところだったのですが、水道管の下にあるコンクリの下の土を削っていたらしく、そこを埋めるので手持ちの資材が尽きて1日では終わりませんでした」
「多くの方から『減免措置ありますよ。』『大丈夫ですか?』『面白い事になってますね』とご心配をいただき、返事がしきれなくて申し訳ないです」と望月さん。幾つかは心ないコメントもあったそうですが、「でもごく一部なので、皆さんにちょっと笑ってもらえたら嬉しいです」とも。
■自治体ごとに減免措置「閉め忘れ」は対象外
にしても、頼みの綱は「減免措置」ですが、自治体ごとに規定がそれぞれ異なり、横浜市水道局では地中などで確認が困難でかつ使用者の責任がない場合に限り、その前の2カ月または前年同期の使用水量などから推定した水量を元に決められた計算式で料金を算定する-としています。
また、神戸市水道局によると、漏水減免措置の申請件数は昨年5350件。1戸が年に何度も漏水することは稀と考えれば、約81万戸の給水戸数に対し0.66%の割合に。月に445件ほど届く計算になります。
ただ、これも横浜市と同じく使用者に過失があれば認められないといい、「よくあるのは、散水栓の閉め忘れや、ホースの途中が破れて水が流れ続けているパターンですね。誰もいないと思われる時にメーターが動いていると漏水を疑って文書を入れるようにしていますが、閉め忘れは全て使用者の過失になるので、減免の対象外です」と担当者。
コロナ禍で家庭菜園を始めたり、外出を避けておうちプールなどを楽しんだりする人も多いかと思いますが、ホースの先のシャワーを止めるだけで安心するのは危険。くれぐれも水道栓は「元栓から閉める」ことをお忘れなく!!
(まいどなニュース・広畑 千春)
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