オフロードのラジコンカーなどで、一昔前に良くあったデューンバギー。もし本当にあったらきっと楽しい乗り物だろうな、なんて思っていましたが、まさにその実物に載せていただく機会がありました。
■「バギー」ってなに?
バギーというのはもともと馬車の種類から来た名前だそうです。ベビーカーなどもこう呼ばれることがありますね。クルマの世界では砂地とか悪路を走れるように軽量に改造された車両のことで、最近では一人乗りの四輪バイク的なものがレジャー施設などでよく見られるようになってます。そんなバギーのルーツは、アメリカのカリフォルニア辺りで砂浜や砂丘を走るために作られた改造車です。デューン・バギーやサンド・バギーと呼ばれるもので、1960年代にブルース・メイヤーというひとが作った「メイヤーズ・マンクス」というのが、一つの定番スタイルになっています。
あの世界一長く作られたフォルクスワーゲン・タイプ1、いわゆるビートルのボディを取り去って、代わりに強化プラスチック製の簡単なオープンタイプのボディを載せたものなんですね。
映画「華麗なる賭け」でスティーブ・マックイーンが乗っていたのもデューン・バギーでしたが、あれはエンジンはフォルクスワーゲンではなくシボレーの、より大きなものが積まれていました。
■日本ではほとんど見かけることがありません
このデューン・バギー、基本的にかなり大胆な改造車なので、日本では車検を通すのが難しいなどの理由であまり見かけることがありません。しかしどこにでも好きな人はいらっしゃるもので、保安基準を満たすように様々な改修を行った上できちんと車検を通して乗られている車両もごく少数ながら存在します。今回はそんな遊び心溢れるオーナー様のご厚意によって、試乗する機会に恵まれました。季節は真夏、一年で一番暑い7月下旬。カリフォルニアのひとでも「たまんねーな、これは暑いぜ!」と言うに違いないほど良く晴れた日に、デューン・バギーを堪能してきました。
■実車を見て「これはタミヤだ!」
実車を見てあらためて「これはタミヤか京商の、あれだ…」と思いました。とにかくシンプルです。普通のクルマに付いているはずのあれやこれやが潔く取り払われています。まず、ドアがありません。もちろん屋根もサイドウインドウもありません。乗り込むと、エアコンはおろかヒーターもファンもありません。カーステレオもラジオもありません。トランクもありません。ダッシュボードもありません。なんていうか、クルマのどこにも「開いたり閉じたりする部分」が無いんですね。でもかろうじて、フロントウインドウはあります。ちょっとホッとしますね。
■露出感最高のおおらかな乗り物でした
この車両は最近購入されたもので、来歴などはよくわかりませんが、エンジンはフォルクスワーゲンの1600ccで、車重は600kgとのことです。かなり軽いですね。車体は5ナンバーサイズに収まっていてコンパクトです。
オーナー様のドライブで走り出して、すぐにその尋常じゃないオープン・エア感に不安になります。一応シートベルトはしているのでそんなことはないはずなんですが、なんとなく転げ落ちそうな気分になるのです。そう、着座位置に対してサイドの部分がやたらに低いので、露出感が満点なんですね。さらに屋根とかドアとか身体を支えるところがないのです。まさに遊園地の乗り物で街を走る感覚とでも言いますか。普段バイクで街を走っている筆者ですが、これはまた違ったむき出しの感覚です。そして、回りのクルマやバイクからのほぼ「ガン見」の視線が痛楽しいです。
この季節、この車で渋滞にはまると熱中症で死んでしまいそうなので、渋滞が無さそうな方向に向けて高速道路に乗ります。これまたむき出しの空冷水平対向四気筒エンジンが後ろで賑やかな音を響かせています。
真夏や真冬、そして雨の日には乗れない。本当に趣味性の高い、純粋なレジャーカーです。
郊外のインターで降りて、そこから筆者が運転させていただくことになりました。設計の古いフォルクスワーゲンのシフトはストロークが長く、ちょっと入りに癖はありますが特に気難しくはありません。クラッチの繋がりも自然で、軽い車体に低速トルクのあるエンジンなので神経質になることもなく、運転していて実におおらかな気分になります。ただ、シフトレバーがちょっと前に寄っていて遠いので、チェンジの度に「よっこらしょ」という感じはあります。が、これもまたおおらかといえばそんな気もしてくるのがデューン・バギーらしいです。
◇ ◇
バギーとは言いながらタイヤは街乗り用ですし、実際のオフロード性能がどの程度のものなのかオーナー様もまだわからないということで、今回はほんの少し河川敷に入ってみただけでした。今度またもう少し涼しくなったら千里浜辺り行ってみましょう、という嬉しい約束を胸に、デューン・バギーと楽しむ休日は暮れていったのでした
(まいどなニュース特約・小嶋 あきら)
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