夫の海外赴任に帯同する「駐在妻」はなにかと大変です。ましてやコロナ禍では帰国がままならず、不安な日々を過ごしています。そんな駐在妻を全力でサポートしているのが海外生活情報・交流サイト「駐妻カフェ」です。運営するグローバルライフデザイン(東京都大田区)の代表で自身も駐在妻だった飯沼ミチエさんに「いま」をお聞きしました。
■現在52カ国、1100人の“駐在妻”をサポート
オンラインの交流カフェをオープンしたのは2018年2月。「自身のキャリアに関心のある30代の駐在妻」をメインターゲットに「駐在妻が気軽に集まり、出会い、思いを共有できる仲間を作ることを目的として開設しました」と飯沼代表は話します。
活動目的の一つに「孤独な駐在妻(夫)をつくらない」があります。そのため、駐妻カフェでは世界各地の生活や、海外での出産、子育て、教育に関する情報の提供、駐在妻体験談&インタビューの掲載に加え、様々なテーマで世界各地の駐在妻とオンラインでおしゃべりができる機会を設けてきました。現在のメルマガ読者数は52カ国、約1100人。サイトの運営には飯沼代表をはじめ、世界16カ国に住む41人のメンバーが携わっているといいます。
■イメージが激変!令和の駐妻の現状は?
昭和から平成前半にかけては、海外駐在員の妻といえば夫は大手企業からの転勤がメインで、暮らしもメイドや運転手さんを雇うなど優雅なイメージがありました。それに「夫の海外赴任に帯同するのは当然」と考えられていた時代といえます。また、帰国後も海外での経験をいかし自宅(サロン)で教室を開く「サロネーゼ」も少なくありませんでした。
が、平成後半から令和の駐在妻は昔とはかなり違います。この時代になると、海外赴任は珍しくなくなる一方で、物価の上昇や為替の変動もあり、必ずしもだれしも良い暮らしをしているわけではないようです。そして、働く女性が増えたことで「夫の転勤で自分のキャリアをあきらめたくない」と考えている女性も少なくないのです。
そのため、休職制度を利用して、その期間だけ夫についてきたり、現地で就職したり、リモートワークで会社復帰したいという希望者も増えています。このような意識の変化に応え、カフェでは駐在妻のキャリアアップを積極的にサポートしています。
■オンラインコミュニティで居場所とワクワク感を届けたい!
特に現在は海外の駐在妻にとっては試練の時代といっていいかもしれません。海外駐在員に帯同する配偶者は多くの悩みがあり、新型コロナウイルスの影響を受け、「孤独」や「困難」を感じている方も少なくありません。
そこで駐妻カフェでは新たに世界各国に住む駐在同行家族が助け合い、チャレンジできる“居場所”として月額会員制オンラインコミュニティ「SUNNY PARK」を作るプロジェクトを立ち上げました。
飯沼代表は「世界各地で、また出発前の家族のみなさんが、人知れず悩んでいるという状況にあると思います。そのような方々にひとりじゃないよ、ということを伝えたい。そして、私たちと一緒につながり、助け合い、チャレンジするという体験をしてほしいと思っています」と話しています。
その「SUNNY PARK」の認知度を高め、多くの駐在家族に参加いただくことを目的に、クラウドファンディング「Good Morning」で支援の募集もスタートさせました。タイトルは「海外駐在ファミリーの助け合いとチャレンジの場”オンラインコミュニティ”を作る!」で、締め切りは2021年8月10日まで。
期待する声は多く、すでにクラウドファンディングは目標金額を超えています。今後は”駐妻”のみならず”駐在ファミリー”もサポートしていってくれることでしょう。
(まいどなニュース特約・八木 純子)
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