Fさん(30代・会社員)は戸籍上の性別は女性です。しかし中学生になった頃から自分の性別に違和感を覚えるようになり、自分の性別が男性なのか女性なのか分からず、誰にも相談することができないまま毎日を過ごしてきました。自身を「LGBTQ」であると話すFさんのこれまでの葛藤について話を伺いました。
■悩んでいるのは「自分だけではない!」
「LGBT」とは、恋愛対象となる性別の指向や戸籍上の性別と認識している性別が一致しない方など性的マイノリティを表す言葉の一つです。そのLGBTについた「Q」は「クエスチョンニング」のQで、自分の性別がわからない方を表しています。
Fさんはこれまで自分の性別がわからないことを悩んできました。LGBTが広がりをみせる中、Fさんは自分の性別がわからないことから自分は人とは違うのかもと思い悩み、気がつけばアパートの高層階から身を投じようとすることもあったといいます。
しかしLGBTQという言葉を海外のアーティストが発信しているのを目にしたことや、好きな女性アーティストが自分は女性でもなく男性でもないと公表したことから、「自分だけではない!」と感じ、心が救われたと話してくれました。それ以来、同時に自ら命を絶つようなことも考えなくなったそうです。
■友達に勇気を持って悩みを打ち明けると…
Fさんが自身の性別に違和感を覚えたのは中学1年生のときでした。Fさんはバレーボール部に入ろうと思っていたそうですが、バレーボール部は男女に分かれていました。Fさんの友達は何も違和感を抱くことなく女子バレーボール部を選んでいたのに対し、Fさんはどちらに入ったらいいのか迷い、すぐに入部届を提出できなかったそうです。
結果Fさんも友達同様、女子バレーボール部へ入部したものの、このとき抱いた違和感は誰にも相談することができず、それから常に自分は男性なのか女性なのかとわからず一人でよく泣いていたと話してくれました。
Fさんは、自分の性別に関することを周りに理解してもらうことは無理だと思っていたそうです。そのためこれまでずっと表向きは女性として生活をしていました。しかし書類などを記載する際に「男・女」と性別を示す記入欄があるといつも悲しくなるといいます。
とくに性別を名乗る必要があると思えない書類などにも当たり前のように、記載することを求められると大きなストレスを抱えるようになったそうです。時には心に大きな負担がかかり通院をすることもありました。しかしどんな薬を処方されても、自分の性別に関する悩みは解消されません。そんなときに「LGBTQ」という言葉を目にし、友達に勇気を持って悩みを打ち明けると「中間でいいんじゃない?」「ユニセックスって言葉もあるし」と言われたことで、自分が認められたような気がしたそうです。
◇ ◇
日本でもひと昔前と比較すると性的マイノリティの人たちへの理解や認識は広がってきていますが、少数派というだけでつらい立場に立たされることもあったでしょう。これまで当たり前とされてきたことが当たり前ではないことに気づいたり、多様性を受け入れるための環境作りや配慮の必要性を感じました。
(まいどなニュース特約・長岡 杏果)
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