■「犬を手放したい」
秋田犬の風雲丸くん(11歳・オス)は、岡山県のブリーダーが飼っていた。そのブリーダーは他にも3頭の秋田犬を飼っていたが、家庭の事情で飼えなくなり、皆手放すことにしたという。
岡山県に住む笠さんはそのブリーダーの知り合いで、犬たちの里親を探していると相談を受けた。風雲丸くんには、風雲丸くんが2歳くらいの時に会ったことがあった。
「一目惚れで、いい犬だ、いつかほしいなと思っていました。当時は秋田犬を1頭飼っていたのですぐに迎えようとは思いませんでしたが、ブリーダーから相談を受け、たまたま8ヶ月前に先代の犬を亡くしたこともあり、風雲丸を迎えることにしました。他の犬も私が里親を見つけて譲渡しました」
笠さんによると、ブリーダーは犬が可愛くて飼っている人ばかりではないので、自分の都合で簡単に犬を手放すことがあるという。
■死んだような目をした犬
2016年12月、笠さんは風雲丸くん(当時5歳)たちを家に連れてきた。他の3匹も翌日には親戚や友人のところに行った。
「みんなすぐに里親が決まって、私も無事に風雲丸を引き取ることができたので、ひとまず安心しました」
笠さんのところで暮らすことになった風雲丸くんは、「ここでは大事にしてもらえそうだ」と悟ったかのように落ち着いていたが、当初はまるで爬虫類のような、死んだような目をしていたそうだ。
「誰も信用してないような、あきらめているような……引き出す前、数週間はケージからも出してもらってなかったようでした」
■勇ましい名前だが…
その後、風雲丸くんは、毎日散歩に行けるようになり、だんだん生き生きしてきた。笠さんも先代の犬を亡くしてから乱れていた生活のリズムを取り戻すことができたという。
6年経った今、風雲丸くんは穏やかに暮らしているという。笠さんは大工なので、仕事場にも毎日のように連れていき、お客さんにも可愛がってもらっているそうだ。ただ、風雲丸くんは、勇ましい名前のわりに臆病なところもあり、雷がなったり、花火の音がしたりするとびびってしまう。人混みも苦手で、尻尾を巻いてしまう。笠さんは、そんなところも含めて風雲丸くんが可愛いのだという。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)
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