響さんのインスタグラム(@hibiki28nipa)には抱っことおんぶが大好きな甘えん坊ワンコ、ニトラちゃんの写真とイラストがあふれています。「16キロもあるから重いんですけどね(苦笑)」と響さん。でもかわいくて仕方ありません。
ニトラちゃんは山口県の山中で生まれ、生後約2か月で保健所へ収容。2018年のクリスマスに9頭の仲間たちと一緒に三重県で活動する動物保護団体『わんらぶ』にやって来ました。当時の様子を代表の橋本慶志子さんはこう振り返ります。
「山の中ではカエルやミミズを食べて飢えをしのいでいたことが推測されます。うちの庭の石や草もすべて食料!と思ったのか、食べようとしていましたし、最初の頃はペットシーツやタオルもビリビリに破いて食べていました。小型犬も見たことがなかったからか、小動物と勘違いして狙っていましたね(苦笑)」
それは他の9頭もほぼ同じ。毎日美味しいごはんを食べられるようになって夢見心地だったに違いありません。「人間との暮らしに戸惑いながらも、みんなのびのび育ってくれました」(橋本さん)。そんななか、一番乗りで幸せをつかんだのがニトラちゃんでした。2019年1月、初めて参加した里親会で響さんと出会ったのです。
■この世に保護犬がいる限り
ネグレクト状態にあった母犬から生まれた子、道端に捨てられていた子…いつも行き場のない犬たちを迎えてきた響さん。18年8月に先代のニパンちゃんを亡くしてからいろいろな里親会に足を運びましたがご縁がなく、また、新しい家族を探しながらも別れのつらさを思うと消極的になる自分もいて…そんなとき出会ったのがニトラちゃんでした。
「里親会でいろんな子犬たちと触れ合ったのですが、ニトラだけが寄ってきて鼻をペロペロなめてくれたんです」(響さん)
その場では決心がつかず一度帰宅したそうですが、「この世に保護犬がいる限り、保護犬を迎えて大切にすることが歴代たちへの最大の供養ではないか」と思い直してわんらぶに連絡。里親会の会場からそのままトライアルに連れて来てもらえることになり、「あわてて二パンの使っていたケージを組み立て、ペットシーツを買いに走りました(笑)。電話から数時間後には“黒い怪獣”が家の中を走り回っていましたね」(響さん)
■ニトラで良かった!
過去の投稿を見ると正式譲渡後もいろいろあったことがうかがえますが、「大したことじゃないですよ。元気ならそれで十分」と響さん。
「ニトラは臆病だけど人懐っこくてやさしい子。お年寄りや子供には飛びつきませんし、破壊行動もない。お留守番だと察すると自分でケージに入りますし…本当に扱いやすい子です。私はいわゆる“愛玩犬”と呼ばれる犬を飼ったことがないので比較はできませんが、信頼関係を築けば保護犬も純粋に人を頼ってくれます。ニトラを通じての出会いがたくさんありますし、この子の存在に救われることも多い。ニトラで良かった!いま出会ったとしてもこの子にします!」(響さん)
先代のニパンちゃんが旅立った後、なかなか次の子に出会えなかった響さんは、当時のブログにこう記していました。「ニパさん早く三代目を連れてきておくれよーぅ!」。その願いを聞き入れて本当に連れて来てくれたのか、ニパンちゃんとニトラちゃんの縁を感じる不思議な出来事があったそうです。
「ニパンの命日にニトラの右耳がピンと立って、左耳は垂れたまま…ニパンと同じ耳の形になったんです」(響さん)
ニトラちゃんと一緒に山口からやって来た10匹の子犬の中で、最後までわんらぶにいたバルくんにも今年1月、“ずっとの家族”ができました(現名・ヴァルくん)。先陣を切ったニトラちゃんもトリを飾ったヴァルくんも、いま幸せの真っただ中にいます。
(まいどなニュース特約・岡部 充代)
あわせて読みたい
話題
-
新郎新婦の背後で芝生堪能する豆柴「最高すぎる」「一生の思い出」「こういうのが良い!」
-
会社でインフルエンサー活動、ハンドメイド作品の押し売り…はた迷惑な若手社員の「副業チャレンジ」 具体例から考える本業とのバランス【漫画】
-
「なんで描かないの?」「押し付けんなよ」しらけた同級生から孤立した美大生 「本気で美術で生きていくと決めたなら」恩師が伝えたメッセージ【漫画】
-
「焼き芋食べるのにちょうどいい」スターバックスのスリーブの意外な活用法
-
「誰か異動になるって」部長の内緒話を立ち聞き「大阪行き?」「柔木さん?」部署で憶測広がり…尾鰭がついた話の真相とは【漫画】
-
飼い主が亡くなり、ゴミ屋敷に1ヶ月放置された老犬2匹を保護「この子たちは何も悪くない」壮絶な現場の実態
-
【レス“じゃない”夫婦466人に聞いた】出産後の夫婦生活頻度の変化、どのように再開したのか深堀り調査
-
【更年期】働く女性の約6割「不調を感じている」 一方、医療機関を受診した人はわずか1割未満に
-
結婚祝いにキン肉マン悪魔超人ケーキ「グオッフォッフォッ、存分に食らうがよい」和菓子職人の立体感あふれる力作に作者ゆでたまご氏も反応
-
高橋一生の妻役に大抜擢 17歳新人の武器は無限の好奇心 幻想譚映画「脛擦りの森」で触れた役者のオーラ