伝統的に乗り心地を重視するフランス車の足回り(懸架装置)を「猫足」と言うことがあります。猫が高いところから飛び降りてもしなやかにショックを吸収して、音も立てずに着地する様を例えたのでしょう。うちの猫はよく押し入れから飛び降りて「どたっ!」という大きな音を立ててましたが……。
また、地上最速の動物チーターは、その最高速度こそクルマに敵いませんが、2秒で時速70キロ、3秒で時速100キロまで加速できると言われます。これは1億円を超えるハイパーカーと並ぶスペックです。さらにその速さから一気に止まれる減速力は、ブレンボよりもロッキードよりも圧倒的です。
話は一気にローカルになりますが、大阪のおばちゃんはよくヒョウ柄を身につけます。特によくあるのがヒョウ柄のスパッツ。以前とあるテレビ番組の街頭インタビューで「どうしてヒョウ柄なんですか?」と聞いていたのですが、その答えが秀逸でした。
「ヒョウのように俊敏に動けるから」
すごいですね。まさかそんなアジリティを隠し持ったおばちゃんやったとは。
なので(なのか?)、そんな猫科の運動能力、敏捷性、さらには狩で発揮される戦闘能力にあやかろうというのでしょうか、戦車も含めてクルマに猫科の名前を付けることがままあります。そこで、猫の日の今日は、そんな猫科の名前のクルマを思いつく限りご紹介したいと思います。
■古今東西猫科の名前の車両
まず、ごく身近なところで三菱パジェロ。南米パタゴニア地方に棲んでるヤマネコ・パジェロキャットからとられたのですね。軽自動車のパジェロミニ、リッタークラスのパジェロジュニア、SUVのパジェロイオなど派生モデルがありました。
国産乗用車繋がりで、スバル・レオーネ。イタリア語でライオンのことですね。セダンタイプの4WDという新しいカテゴリーを作ったという意味では、もしかするとアウディ・クワトロ等にも影響を与えたかも知れない画期的なモデルでした。
さらに国産車で、日産レパード。英語でヒョウの意味ですね。ヒョウのように俊敏に動けるのかもしれません。ブルーバードの上級機種としてデビューしたスポーティな高級車でした。
続いて輸入車です。まず筆頭は、メーカー名そのものが猫科のジャガー。ボンネットのエンブレムもそのまんまジャガーですし、猫科度ナンバーワンです。
エンブレムでいえば、プジョーもずっと昔からライオンを象ったものを使っています。
ポルシェのSUVマカン。マカンはインドネシア語でトラの意味なんだそうです。お隣のマレーシア語ではトラはハリマオ。なんとなくポルシェ・マカンと怪傑ハリマオがかぶって見えて……こないですよね。ってそもそも怪傑ハリマオって古すぎてよくわからないっすよね。
筆者は小学校の頃にスーパーカーブームを経験した世代なんですが、その頃にスーパーカー少年をざわつかせたのがランボルギーニ・チーターでした。元々はアメリカ軍向けに作られた高機動車のプロトタイプで、それが1977年のジュネーブショーに出展されて、おそらくそのときの写真がほかのスーパーカーと共に日本に入ってきたのでしょう。タミヤからラジコンで発売されたのでちょっとメジャーになりました。実車はその後、LM001、LM002として民生用の市販車になりました。
軍用車繋がりでは、イギリスの特殊部隊SASで使われたランドローバーが「ピンクパンサー」と呼ばれていました。砂漠用の迷彩としてピンク色に塗られていたんだそうですが、本当にカモフラージュになったんでしょうか。
その他、四輪の自動車ではアメリカ車にクーガー、ビュイックのワイルドキャット、ダッジチャレンジャー・ヘルキャット、マーキュリー・ボブキャットなど。ブラジル車ではピューマ、英国車ではLYNX(フランス語で山猫)というのがあったそうです。
二輪車では、ヤマハのYZF600Rにサンダーキャットという愛称が付けられていました。英国車のトライアンフにはアドベンチャーモデルにタイガーがあります。あと、かなりマイナーなのですが、昔ホンダから輸出モデルとして発売されていた砂地専用のレジャーバイクにTR200ファットキャットというのがありました。
ついでに自動車に含めていいのかどうか難しいですが、戦車の世界には超有名なドイツ軍のティーガー(タイガー)やパンター(パンサー)がありましたね。これらから派生したケーニッヒスティーガー(キングタイガー)やヤークトティーガー(ハンティングタイガー)、ヤークトパンター(なぜかタミヤではロンメルという名前で出てました)。そして装甲車にプーマ(ピューマ)がありました。さらに現代のドイツにはレオパルド(レパード、ヒョウ)がありますね。レオパルトをベースにした対空戦車ゲパルトもドイツ語でチーターの意味だそうです。
ほか、アメリカの駆逐戦車にヘルキャットというのがあったようです。
以上、古今東西の猫科の車両を思いつくまま並べてみました。思いつくままですから、抜けがあるかもしれません。あしからずご了承ください。
(まいどなニュース特約・小嶋 あきら)
あわせて読みたい
話題
-
新郎新婦の背後で芝生堪能する豆柴「最高すぎる」「一生の思い出」「こういうのが良い!」
-
会社でインフルエンサー活動、ハンドメイド作品の押し売り…はた迷惑な若手社員の「副業チャレンジ」 具体例から考える本業とのバランス【漫画】
-
「なんで描かないの?」「押し付けんなよ」しらけた同級生から孤立した美大生 「本気で美術で生きていくと決めたなら」恩師が伝えたメッセージ【漫画】
-
「焼き芋食べるのにちょうどいい」スターバックスのスリーブの意外な活用法
-
「誰か異動になるって」部長の内緒話を立ち聞き「大阪行き?」「柔木さん?」部署で憶測広がり…尾鰭がついた話の真相とは【漫画】
-
飼い主が亡くなり、ゴミ屋敷に1ヶ月放置された老犬2匹を保護「この子たちは何も悪くない」壮絶な現場の実態
-
【レス“じゃない”夫婦466人に聞いた】出産後の夫婦生活頻度の変化、どのように再開したのか深堀り調査
-
【更年期】働く女性の約6割「不調を感じている」 一方、医療機関を受診した人はわずか1割未満に
-
結婚祝いにキン肉マン悪魔超人ケーキ「グオッフォッフォッ、存分に食らうがよい」和菓子職人の立体感あふれる力作に作者ゆでたまご氏も反応
-
高橋一生の妻役に大抜擢 17歳新人の武器は無限の好奇心 幻想譚映画「脛擦りの森」で触れた役者のオーラ