みなさんはシビックプライドという言葉を知っていますか。シビックプライドとは市民が都市に対して持つ「愛着」や「誇り」のことで、都市をより良い場所にするために自分自身が関わっているという「当事者意識に基づく自負心」のことを指すそうです。関東圏・関西圏における住民人口10万人以上の自治体(151自治体)について、居住する20歳~64歳男女に対象に「シビックプライド」の高さを調べたところ、総合1位は「東京都中央区」が選ばれました。
株式会社読売広告社「都市生活研究所」が2008年より定期的に実施しているランキング調査です。今回は2021年12月に行われ、有効回収数は1万5300人(各自治体で100人以上)でした。上位の結果は以下の通りです。
【総合1位(関東1位):中央区(東京都)】
2021年東京オリンピック・パラリンピックにおける選手村などでも注目を集めた「中央区」が前回8位からさらに順位をあげて1位になりました。居住する街への評価や街との関わり方に関して、「お気に入りの場所がある」「街の散策や散歩をする」「なじみのお店を通じた人づきあいがある」といった項目で他自治体よりも高い傾向がみられたそうです。
【総合2位(関西1位):西宮市(兵庫県)】
教育・文化、街の景観、利便性など様々な項目で高い評価を得た「西宮市」が前回に引き続き2位となりました。環境面の評価に加え、「もっと良い街にしたい」「市民として発言できる機会が確保されている」といった市民の街づくりに対する意識の高さも目立ったといいます。
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また、総合ランキングについて、3位「藤沢市」(神奈川県)、4位「港区」(東京都)、5位「武蔵野市」(東京都)、6位「目黒区」(東京都)、7位「箕面市」(大阪府)といった自治体が選ばれたといいます。
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今回のランキングの傾向としては、3位に入った「藤沢市」をはじめ、「鎌倉市」(9位)、「茅ヶ崎市」(16位)といった神奈川県湘南エリアの自治体が、前回から順位をさらにあげていたそうです。なかでも「藤沢市」や「茅ヶ崎市」は、街に対する気分として「ゆったり、のびのびできる、健康的な、ワークライフバランスのとりやすい」などが他自治体よりも高い評価となっていたといいます。
また、「立川市」(13位)、「世田谷区」(18位)、「中野区」(24位)といった東京西部のエリアについてもランクアップが目立っていたそう。コロナ禍以前は、ベッドタウンとして寝るだけの街として利用していた人が、在宅ワークの推進などにより1日をともに暮らす街として利用しはじめたことで、はじめて自分の住む街の魅力に気が付いたケースも多かったことが考えられるといいます。また、立川市、中野区とも「飲食店が充実している」が高い評価となったそうです。
そのほか、行政としても子育て支援に積極的に取り組む「明石市」(14位)や「流山市」(32位)のランキングが上がり続けているそうです。この2市は「安心して子育てができる」「環境や人口問題など社会課題に積極的に取り組んでいる」といった評価がほかの自治体を上回っていたといいます。
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