春の恒例イベント、大阪モーターサイクルショー(3月21日まで)。コロナ禍で昨年一昨年は中止され、今年は3年ぶりの開催です。初日の3月19日の会場の様子をお伝えします。
大阪南港のインテックス大阪。初日のこの日は寒の戻りで雲が多く、午後には雨も降り出すあいにくの天候でしたが、多くのお客さんで賑わっていました。
コロナ禍で直前まで開催が危ぶまれ、また世界情勢を受けてロシアのサイドカー「URAL」が出展を見合わせるなど、ここにもウクライナ戦争の影がありました。
インテックス大阪の1号館から3号館までを使っての開催です。メディア受付のある2号館の入り口から会場に入ると、いきなり心を惹かれるものがありました。デイトナのブースのモーターサイクルガレージです。
ガレージ。それはバイク好きの永遠の憧れです。風雨や盗難から愛車をしっかりと守ってくれるガレージ。特に筆者のように集合住宅に暮らす者にとっては、天候を気にしないでメンテナンスし放題の夢のパラダイス。さらにデイトナのこのガレージ「ベーシックシリーズ」は、あの「100人乗っても大丈夫」の「イナバ物置」のブランドで知られる稲葉製作所が手掛けたものだそうです。安心のクオリティーですね。
1号館から順に見ていきます。各種協会関係のブースが集中する一角をざっと見て進んでいくと、白バイを発見。大阪府警のブースです。女性の白バイ隊員が2人いらっしゃいました。
その向かいには出版社のブース。近頃あまり書店に行かなくて(良くない傾向です)、ちょっと雑誌に疎くなってしまっていたので、あれこれ興味深く見せていただきます。全体に「大人向け」というか、落ち着いた傾向の雑誌が多いように感じます。
いま新車のバイクを買うメインの層は50代後半と言われてます。筆者もまさにその年代ですが、いわゆるバイクブームの頃に青春時代を過ごした層です。「令和に蘇る昭和とバイク」というような特集を見ると、「うわー自分らの年代めっちゃターゲットになってる、狙われてるやーん」という気分になります。
その奥はカスタムバイクのエリア。個性的なバイクがたくさん展示されていて楽しいです。派手なのから渋い系、カワイイ路線、本当に様々です。
その一角を歩いていて、面白いブースを見つけました。ウイリードリフトスクール…。ウイリーとドリフト、どちらも確かに決まるとかっこいいです。それに特化したスクール、これはかなり気になりますね。
とあるブースに、ものすごい列ができていました。ヤマハです。今日初めて行き当たった国産四大メーカーです。しかしあまりにも長い行列にひるんでしまい、外から見える範囲で見ることにします。
カワサキのブースは待ち時間が幾分ましだったので入ってみました。2019年からカワサキはビモータと提携するようになって、すでに「テージH2」というモデルがリリースされていますが、今回はこれに続く「KB4」が展示されていました。カワサキ製の水冷1000ccエンジンを搭載したモデルで、シートの真下に水平にラジエーターを搭載するというレイアウトを採用しています。900万円近くするテージH2に対して、かなりリーズナブルな(?)437万8000円(税込み)です。
2号館に戻ります。スズキとホンダは共にものすごい人混みです。特にホンダは今回ホーク1100とかダックス125とか、話題のモデルが展示されてます。しかしまあそれらは他のあちこちのメディアで詳細が紹介されそうなのでスルーします。
人間エアコンという面白いものを見つけました。いや、実は以前の大阪モーターサイクルショーでも出展されていたのですが、今回また一段と洗練されたというか、完成度が高くなったみたいです。冷却水の流れる配管を内蔵したベストやヘルメットインナーで身体を冷やす、いわば電熱ジャケットと真逆の「猛暑と戦うインナーウェア」なんですが、その冷却ユニットがウエストポーチに収まって、バイクから離れても使えるようになってました。これは効きそうです。
3号館は主に国外のバイクのブースが集まっていました。ロイヤルエンフィールドや、近頃面白いモデルが出てきてるインディアン、数年前にリバイバルしたランブレッタ、根強い人気のベスパなどです。そしてBMWのブースには、見慣れないEVバイクが展示されていました。CE04というモデルです。軽量に見えますが、231キロもあるそうで、それに対して42psは非力そうにも感じますが、そこは低速からトルクの太いEVですから、意外と軽快に走るのかもしれません。一度乗ってみたいです。
話題満載の今年の大阪モーターサイクルショー。これまでと少し違う雰囲気もありましたが、開催されたことは喜ばしいです。大阪の春が戻ってきたような気がしました。
(まいどなニュース特約・小嶋 あきら)
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