「今朝、石垣島から7惑星(+月)を全て同時に一枚の写真におさめることができました。いわゆる『惑星直列』『惑星集合』です」とツイートしたのは、京都大学OASES projectさん(@OASES_miyako)。そこには、夜空に整列したように並ぶ惑星が写っていました。滅多に見ることのできない画像に、「惑星のパレード!すごいです!ありがとうございます!!!」、「水金地火木土天、、地がないと思ったら乗ってた自分」、「こんな事が起きるんだ 宇宙は素晴らしい」など、たくさんのリプライが寄せられ、「いいね」は9.7万件を超えました。
京都大学OASES projectの有松さんに詳しく説明してもらいました。
ーー今回撮影された『惑星直列』と『惑星集合』は同じ意味ですか?
「どちらも通俗的な用いられ方としては同じような意味だと思います。まずはじめに、惑星直列も惑星集合も天文学的な定義はなく、あくまで、『地球から見たときに同時に惑星が並んでみられる状態』のことを指す通俗的な用語だとご理解ください」
ーー地球は私たちがいる地上なわけですが、これで一列になっているのでしょうか。
「『惑星直列』などと呼ばれても、あくまで地球からほかの惑星の配列の見かけの様子を指すことが多く、少なくとも今回は地球は含まれていません」
ーーこの現象は何年に一度見られるのですか?
「上記の用語的な理由により、惑星直列は天文学的な定義が存在しないため、どの配列になれば惑星直列であるかということを断言することはしかねるのですが、前回、惑星直列とメディアなどで大きく報道されたのは、2000年5月です」
ーー肉眼で見ることができたら感動的ですね。
「水星・金星・火星・木星・土星は肉眼で容易に観察できます。天王星は明るさ的には肉眼で観察できるギリギリの明るさですが、現実的には双眼鏡を用いないと見られないと思います。海王星は天王星より暗く、大きめの双眼鏡か望遠鏡でないと観察できないと思います」
ーー写真はどのように撮影されたのですか。
「掲載の写真に関しては、デジタル一眼レフと広角レンズを用いて撮影しました。最近のデジカメの高感度化と石垣島のきれいな夜空に助けられて、すべての惑星を同時に撮ることができました」
◇ ◇
京都大学OASES projectは、多数の恒星の集まりである天の川ができるだけきれいに観測できるため、沖縄離島に拠点を置いています。暗すぎて直接観測不可能な太陽系の果て、『オールトの雲』の小天体を史上初めて発見することを目指しているそうですが、いつか世界に先駆けて発見できるといいですね。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)
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