「夢は『キャメ止め』が大ヒットして世界中を回ること!」。そう高らかに宣言するのは、インディペンデント映画ながらも驚異的大ヒットを記録した『カメラを止めるな!』(2018年)で無茶ぶりプロデューサーを演じた、どんぐり改め女優の竹原芳子(62)。フランス版リメイク『キャメラを止めるな!』(7月15日公開)では唯一のオリジナルキャストとして出演。“アツアツ”なインパクトを残している。
■アドリブでオリジナル版への愛
『キャメラを止めるな!』は、第75回カンヌ国際映画祭オープニング作品としてプレミア上映された。監督およびフランス人キャストとともに、竹原もレッドカーペットを闊歩。「歩く前は『テレビで見たことのあるやつや~!』とワクワク感がありましたが、歩いてみた感想はあっという間!まさに夢心地というか、何とも言えない最高に幸せな気持ちでした。あの場面を振り返るたびに涙腺が緩んでしまって『あかん!あかん!』と思います」と還暦のシンデレラガールはうっとりする。
フランスロケを「ボンジュール」と「メルシーボク」の二言で乗り切ったという竹原だが、日本代表として“『カメ止め』愛”を作品に刻み付けることは忘れていない。竹原演じるマダム・マツダの「アツアツポント」というセリフはオリジナル版にもある名セリフ。
「劇中でマダム・マツダとしてリメイク条件を説明しているときに言う『アツアツポイント』は台本にはないその場のアドリブです。『カメ止め』は皆さんの応援のお陰でブームが広がった映画ですから、日ごろから応援してくださっている日本の皆さんへのメッセージ。応援してくれているファンの皆さんの気持ちはいつも心に留めていますから」と初心忘れず。
芸名をどんぐりから竹原芳子に改めた理由にも『カメ止め』への愛がありそうだ。「『カメ止め』には竹原芳子として出演していたので、フランス版リメイクも同じ名前で出演しようと思いました。『カメ止め』とリメイク版と一緒が良いと感じたからです」。
■アスファルトカーペットも経験?
俳優への道を志し、『カメ止め』に参加したのは57歳のとき。還暦を目前にしての人生一変だ。「撮影現場に行くとみなさん『カメ止め』のことを認識してくれているし、道端でも声をかけられたりする。このように自分が取材を受けるなんて、自分の人生であるとは思ってもいませんでした」と驚いている。
つい先日も出身大学への凱旋講演を経験。「学生さんたちがみんな私のことを知ってくださっていて『写真撮って!』とかもうワーワーキャーキャー。楽しい時間でした。しかも講演後には学生さんたちが門までの坂道に花道を作ってくれて…。最高の“アスファルトカーペット”でした。皆さんの優しさを改めて感じた楽しい思い出です」と目を細める。
■日常に喜びを見つける感覚で
竹原の人生激変のヒント。それは韓流ドラマにあり!?「韓国ドラマ『100日の朗君様』での“人生には奇跡は起こらないと思って生きる道と、奇跡は起こると思って生きる道がある”というセリフに大感動」と明かしながら「奇跡と言っても大それたことでなくてもいい。小さな幸せにも奇跡を感じることが大切。例えば“今日も元気に起きることができた!奇跡ありがとう!”みたいな、日常に喜びを見つける感覚で生きていたらいいのではないかと思います」と実感を込める。
迫る『キャメラを止めるな!』フランスからの凱旋公開。竹原は「まずはたくさんの人に観ていただき、これを機会に『カメ止め』を見直す方が増えて二度目のブームが来てくれたら嬉しいです。日本語吹き替え版もあるので、フランス版、オリジナル版、日本語吹き替え版の3本立てでお楽しみください!」と『カメ止め』ブーム再到来を期待している。
(まいどなニュース特約・石井 隼人)
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