職人の技術により、芸術品のような美しさを持つこともある「和菓子」の世界。山形県のお菓子屋「杵屋本店」さんのツイートが、10万いいねもの話題を呼んでいます。
注目を集めているのは、「うちのベテラン和菓子職人(56)が作った羊羹がめちゃめちゃエモいので一度見てほしい」と投稿された和菓子の写真(ツイートでは63歳となっていますが、のちに56歳と訂正されています)。七夕をイメージしたという透き通るような青と白のグラデーションが綺麗で、リプライには「美しい…」「本当に綺麗で、ずっと眺めていたい」などの感想が寄せられていました。
発信をおこなった「杵屋本店」さんは、文化8年の正月に現在の山形県南陽市宮内でおこなった饅頭製造業が始まりのお菓子屋さん。日本3大熊野の1つ「熊野大社」への参拝客向けに商売を始めたという記録が残っているそうです。現在は社長が10代目、そして話題のツイートは11代目が投稿されたとのこと。
そして、10万人以上もを魅了した和菓子を製作したのは、同店で30年以上勤める56歳のベテラン職人さん。牛乳羹で白の土台を作り、ソーダ味の紫と青の錦玉羹(寒天と水を煮たところに砂糖を加えて作った和菓子)を混ぜてグラデーションに、そして青層と銀箔を施した透明層を重ねた4層の和菓子「星合いの空」(1620円)です。
これまでにも「琥珀糖kaju」(9個入972円・15個入1512円)、「羊羹kaju」(1本1944円)など数々の魅力あふれる和菓子を生み出し、練り切りなど上生菓子では毎月季節性のある商品を作ることはやっていたものの、今回のような形で創作羊羹を七夕に出したのは初めての試み。四季折々の美しさを羊羹で表現するという企画で、第1弾として出したのがこの「星合いの空」になるそうです。
ツイート後には話題のあまり一時品切れの様子も見られましたが、予約販売という形で注文は再開。5日経った今でも注文が止まらず、全国から600件以上のネット注文を頂き、合計で1000本以上もの予約が殺到しているようです。
今回の件ついて、和菓子を作った職人さんは「いやぁ、ネットで見ったっけけどほんて大変なごとになったなぁ! 素晴らしいコメントばっかり貰ってホント嬉しくなったず!(昨日ネットで見ていたが本当に大変な事になった!素晴らしいコメントばかり貰ってホントに嬉しくなったよ!)」とにこやかな様子で、既に自身で追加分の材料を調達していたそうで、さすがプロですね。
投稿された11代目さんは、「全国から一度にこんなに注文を頂くこと自体初めてで、改めてSNSの凄さを感じています。皆さま一人一人に感謝をお伝えしたいぐらいですがそれが追いつかないほどコメントやイイねを頂いています。この場所をお借りして私たちの投稿を話題にしていただいた皆様、ご注文頂いた皆様に心から感謝申し上げたいです。本当にありがとうございました」とコメント。涼しげな気持ちになれる、すばらしい職人技の話題でした。
(まいどなニュース特約・あさい あやね)
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