ぽんずちゃん(3歳・オス)は、3匹兄弟でいたところ誰かが保護して、保護施設に相談の連絡が入ったのがきっかけでシェルターに来た。当時は野良猫の出産シーズンで、子猫の保護依頼が多く、保護施設と保護主が口頭でやりとりして、里親探しをした。そのため詳しい記録は残っていないという。
岡山県に住むTさんは、昔、実家にいた時に猫を2匹飼っていたが、特に仲が良いわけでも悪いわけでもなく、それぞれ別に生活している感じだった。
「独立したら1匹猫を飼って、生活に余裕ができたらもう1匹飼って、ちょっとした夢でもある仲良しな猫ちゃん同士の多頭飼いをしてみたいなと思っていたんです」
Tさんは一人暮らしを始め、2017年9月、キジ白とろろくんを、会社の同僚がボランティアをしている保護施設から譲渡してもらった。同じ保護施設に「こんな猫がいい」と伝えていたので、Tさんは、希望に近い猫が来たら連絡をもらって見に行った。
■拍子抜けしちゃうほどすぐ仲良しに
2019年6月29日、ぽんずちゃんを見染めたTさんは、先住猫のとろろくんとの相性を確かめるため連れて帰った。不安だったが、キャリーケース越しに対面させると、とろろくんは全く怒らずにじっと見ていた。
「念のため、お互いが慣れるまでケージに入れておくつもりだったのですが、ケージに入れている方がお互い気になって落ち着かないようだったので、出してみたんです。すると、すぐに仲良くなって、結局1日ほどしかケージに入れず、私は拍子抜けしてしまいました」
■多頭飼いしてみて良かった
ぽんずちゃんはよく食べるので、大きな猫になった。鳴くことも滅多になく、物静かでよく寝ている。姿が見えなければ、存在が分からないほどだという。
「たまにとろろの居場所を強引に奪うこともあるのですが、弟っぽいところが憎めず、微笑ましく思っています。大きな音は驚きますが、それ以外のことには全く動じない精神は私も見習いたいです」
多頭飼いをして、1匹の時には見られなかった戯れ合う姿や猫団子が見られた。それぞれの性格の違いも興味深かったという。
「経済的には1匹の時より大変ですが、そんなことはどうでも良くなるほど、2匹のおかげで充実した毎日を送っています」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)
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