大阪府池田市在住のRさんは初めて猫を家族に迎え入れる決断をした。2019年5月のことだった。元々、動物が好きで猫カフェ通いをしている中で、猫の魅力に引き込まれていったことがきっかけだ。ある譲渡会に足を運ぶと、ラクという名の若いオスの成猫に一目惚れした。
その譲渡会では保護主から「現在、ラクは他の保護猫たちと暮らしており、猫のことも大好きで賑やかに楽しく暮らしている」との報告を受けた。そのとき、Rさんは、2匹同時に迎えるか迷ったそうだが、初めてということもあり、家族で話し合った結果、最終的に1匹だけを迎えることになったそうだ。
ラクはあまりの可愛さにあっという間に家族の中心的存在になった。しかし、ラクと暮らす中で、「猫も大好きなラクが1匹なのは寂しいかな?」感じるようになった。ラク迎えてから僅か3カ月で2匹目を検討し始めることになったという。
オスの猫には年下のメス猫がいいとネットで見つけ、相性が良さそうな子をネットで慎重に探したそうだ。里親探しサイトで生後3カ月の子猫に目が留まった。小柄で可愛らしい顔立ちで、ラクにも一目惚れだったが、男の子のラクとはまた違った魅力にRさんは「この子に会ってみたい!」とすぐに保護主と連絡を取り合った。
早速、奈良県生駒市の保護主の家で子猫と会うことになった。子猫がいる部屋に通されると、子猫は警戒して部屋の隅っこで固まり、Rさんの方をじっと見つめていた。女の子ということもありラクとは正反対の性格で、警戒心の強い猫らしい猫というのが第一印象だったという。保護主さんが子猫を抱き上げ、Rさんにそっと渡すと意外にも大人しく抱っこされた。どうやら最初は大人しいというより、恐ろしくて固まっていたようだ。
「初めての子猫なので、あまりの小ささに抱き上げる際は緊張しました」
瞬きもせず目を見開き、イカ耳になっている姿が面白く、今でも「あの表情は面白かったね」と話題に上るほどだ。実は、この子猫には母猫と4匹の兄弟がいた。保護主が家の近くで生後2カ月の子猫4匹と母猫を発見し、母猫はTNR(不妊手術をし元の場所に戻すこと)をし、子猫4匹は里親を探すことにしたそうだ。
■子猫を抱き上げて一緒に寝ることに
とても愛らしい顔立ちだったので3匹はすぐに譲渡先が決まった。しかし、この子猫だけは風邪気味だったため、治療に時間を要し譲渡が遅れた状態だったという。結果、そのお陰で、Rさんは子猫に出会うことができた。
「これも一つの縁だと思いました」
ラクの時と同様、保護主が子猫を家まで連れてきてトライアルがスタートした。トライアルとは先住猫との相性を確認するためのお試し期間である。ラクを迎えた時はケージから出した瞬間に伸び伸びと遊んでいたので、そのギャップに驚いたそう。
しかし、今回の子猫はケージから全く動かず近づけば威嚇、ご飯も食べてくれないといった始末。なかなか慣れないので心配し、2日目に子猫を抱き上げて一緒に寝ることにしたという。
「いまになって思うと、2日目にしてはなかなか強引なことをしたなと思います」
一緒に寝ると最初は緊張していた子猫だが、Rさんの服を吸いながら両前足を交互にフミフミし始めた。
Rさんは「やっと慣れてきたー!」と喜び、その後はご飯も食べるようになり、一安心したという。子猫の名前を「コト」と命名した。あまり他の猫と名前が被らず、響きが可愛く小柄な体に似合うような名前を母と一緒に考えたそうだ。
ラクは猫も大好きなため、コトが来た瞬間から近くに寄り付き、すぐに仲良くなったという。コトは無事にRさんの家族の一員になった。コトの性格といえば、ラクとは正反対で、人間の姿を見れば逃げる、撫でるにも一苦労、臆病でラク以外の猫が好きではないそうだ。
ラクの様に愛想を振り撒かず、ご飯と甘えたい時にしか姿を見せない。息を潜めるのが得意で、まるで忍者、いやメスだけにくノ一のようだという。月に1度は「コトが居ない」と周囲は騒ぎになる。
「かくれんぼの達人なのが得意技ですね。それがまた可愛いところです」
それでもRさんの部屋にいる時だけはゴロゴロと喉を鳴らして甘えてくるそうだ。いまでも毎日のようにRさんの服を吸いながらフミフミして寝ているという。どうやらRさんのことを母親のように思っているのだろう。
一方で、2匹目を迎えたことによりラクにも変化が訪れた。はじめはヤンチャで暴れん坊だったラクが、コトを迎えたことによって大人になったのだという。
「気遣いのない自由なラクが、コトがご飯食べている時は横取りをせず、見守っているんですよ。そんな姿を見るとお兄ちゃんだなーと思います」
いま、Rさんは心から幸せを感じている。
(NPO法人動物愛護 福祉協会60家代表・木村 遼)
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