瀬戸内の雄大な自然と柔らかなぬくもりに囲まれて育つ少女・凪(新津ちせ)の心の成長を描く『凪の島』(8月19日公開)。過疎が進む島の小学校教師を演じた島崎遥香(28)は、都会の喧騒に安らぎを得ていることを改めて実感したようだ。
■デパートの建造や高層ビルが大好き
山口県下松市笠戸島を中心に昨年夏に約3週間のロケを敢行。島崎は「コンビニまで車で片道20分くらいの何もないところ。暇さえあれば宿泊先のホテルで海を眺める。とても贅沢な時間で感動的でしたが、夏場ということもありたくさん蚊に刺されたのがちょっと辛かったです」と思い出し笑いをしながら懐かしむ。
島生活という非日常に癒されつつも、頭をもたげたのは大都会への憧れ。海の青や森の緑も好きだが、島崎はコンクリートジャングルに安心感を得るタイプの“高層ビル推し”だった。
「デパートの建造や高層ビルが大好きで、全面ガラス張りの綺麗な高層ビルや巨大な総合病院を見るとテンションが上がります。外から見上げるのもそうですが、奥まで広がるロビーを見ると気持ちが豊かになる。近代的なところに心を惹かれます」と日本が誇る建築技術力の高さに感動している。
■もはや何も気にならない
AKB時代は塩対応キャラだったが、好き嫌いがはっきりしていたからそう思われたのかもしれない。エゴサーチも嫌いだから一切しない。それはアイドル時代から一貫しているポリシーでもある。
「いいことだけではなく嫌なことも書かれていると思うのでエゴサーチはしません。自分の知らない人の言葉や意見で自分の感情が左右されるのも嫌。見てしまったらダメだというのは自分でもわかっているから最初から見ない。そのスタンスでいると、もはや何も気にならなくなりました」と達観の域にある。
人間考察も鋭かったりする。『凪の島』でのお気に入りキャラクターは、子供たちから恐れられている“塩対応”な用務員・山村徳男(嶋田久作)。「台本を読んだ時から惹かれるものがあり、実は一番いい人なのではないかと思いました。笑わないし無口で子供たちから恐れられているけれど、誰よりも島のことを考えている。私はみんなが100%いい人だという人を信用することができません。この世に100%いい人なんて存在しないと思うし、人に何を言われようとも一生懸命で不器用な人が好き。人間味を感じるからです」。島崎は独自の揺れない物差しを持っている。
(まいどなニュース特約・石井 隼人)
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