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さわやかテイスティ。とテロップを入れたくなります(chibaさん提供)
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さわやかテイスティ。とテロップを入れたくなります(chibaさん提供)

むかしむかし列車の窓際テーブルの下には栓抜きが備え付けられていました。今ではなかなかお目にかかることのないこの道具でジュースを開ける瞬間を撮影したところ、奇跡が起きました。ほとばしる鮮やかなHI-C(ハイシー)をスーパースローで切り取った昭和のCMのような写真に、「青春味を感じるwww」「ポスターのワンカットみたい」と13万以上のいいねが集まりました。

「キハ52の栓抜き撮ろうとしたら、蓋を抉じるのが下手すぎる俺と写真撮るのが上手い友達の相性がマッチしてめちゃくちゃいいの撮れた」とTwitterユーザーのchiba(@ba_chi_1033)さんが公開した画像。「さわやかテイスティ。」とキャッチコピーを入れると、すぐに商品ポスターになりそうなクオリティーの高さです。

撮影の舞台となったのは、千葉県の房総半島を走る第三セクター方式のローカル線のいすみ鉄道。キハ52系は国鉄時代に製造され活躍した後、千葉県のいすみ鉄道に譲渡されて今でも現役。HI-Cのオレンジは大原駅の売店で購入したそうです。chibaさんに聞きました。

ー失敗写真が青春感あふれる一枚に

「撮影は8月です。撮影した友人とハイシーとコカコーラを1本ずつ買い、開栓と撮影を交代で行いました。こぼすと思っていなかったため、思わず「うわっ!」と声が出て、苦笑いしました」

ーそれがこんなエモい瞬間になっているとは…

「当初は王冠が床に落ちる瞬間だけ捉えることができれば満足でした。写真を見た途端、2人とも感動して、自分の写真にしたいと思ったほどでした。友達は私のツイートを見て、「自分でもセンスあるかもしれない笑」と言っておりました」

ーSNSの反応には「懐かしい」などと年配と思われる人も

「私は現在19歳で、列車の栓抜きや灰皿などにはあまりなじみはありません。でも、昔の状態のまま運行されている車両やレトロチックな車両には非常に興味があります。何気なくツイートしたものが想像以上の数の反応をいただいており、うれしく驚いています」

京都鉄道博物館(京都市)によると、列車の栓抜きは昭和27年ごろ、国鉄のスハ43系客車に設置されたのが始まり。さまざまな列車に普及しましたが、缶飲料の普及を背景に座席改修などに伴って姿を消したそうです。

(まいどなニュース・竹内 章)

2022/9/8
 

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