新型コロナウイルスが流行しはじめてから3年が経過しようとしています。第7波の新規感染者は減少してきていますが、いまだ収束は見通せません。コロナ禍による長引く不況で、雇い止めや、給与が減ってしまった方も多いでしょう。東北地方在住のゆうかさん(30代)もその一人で、一時は家族の食費をどう工面すればよいのか悩むほどだったといいます。
■仕事がない!雇い止めになってしまった
ゆうかさんは2人の子どもを育てるシングルマザーです。中学生の子どもたちは新型コロナウイルスの影響で、卒業式や入学式、修学旅行などの学校行事が中止や延期になってしまった世代です。
ゆうかさんは契約社員として働きながら、子どもたちを育てていたのですが、年度末である3月に雇い止めに遭ってしまったそうです。そのときのことをゆうかさんは「2人の子どもを抱えてどうしたらいいのか、目の前が真っ暗になった」と言います。
在職中から再就職先を探しましたが、自分に合う求人はなかなか見つからなかったそうです。求職中も生活費はかかります。このままの状況では「子どもたちにかかる学費は出せても、食費まで回らない」と焦ったゆうかさんは、「フードバンク」を利用しようと思いつきます。
■フードバンクへ申し込みをしてみた
フードバンクへの申し込みはスマートフォンからできるそうで、世帯構成や障害の有無、現在の就労状況などを申し込みフォームへ入力する必要があったそうです。ゆうかさんは自分はシングルマザーであり、現在無職で求職活動をしていること、今食べることが大変なことを正直に入力したそうです。
一通りの入力を終えたとき「本当に自分が申し込んでよかったのだろうか?」と考えたそうです。確かに生活は日に日に困窮する一方で、自分の食事を減らして子どもたちに与えることが続いていました。「ハローワークでもらえる失業給付は家賃や光熱費でほぼ消えてしまう状態でした。どうしてもこれ以上子どもたちに負担をかけさせたくなかった」とゆうかさんはいいます。
その後、申し込みから1週間もせず、ゆうかさんの元へ食糧支援が届いたのです。
■フードバンクが届いた!
食糧支援は大きな段ボール箱で届きました。
「もっと時間がかかると思っていたからこんなに早く来るんだ、とびっくりしました」とゆうかさんは言います。
中にはすぐに食べられるレトルト食品や、お菓子・パスタやうどんなどの乾麺、めんつゆなどたくさんの食べ物が詰まっていたそうです。なかでも一番うれしかったのはお米だと言います。ゆうかさんの場合、3人世帯で子どもたちの年齢を考慮した量なのか、15キロの白米が入っていたそうです。
ゆうかさんは「これで子どもたちにまともなご飯を食べさせてあげられる」と安堵の気持ちから涙が出たそうです。
■今、食べることに困っているならフードバンクを利用してみよう!
ゆうかさんの場合は、シングルマザーの失業による貧困で食糧支援が必要でした。
しかし、フードバンクはひとり親限定という訳ではありません。どのような世帯の場合でも支給要件を正しく記入し、申し込めば1人あたり1週間分程度の食糧支援を受けることができます。支援内容や要件は異なりますので、確認してから申し込むとよいでしょう。
また、地域限定の食糧支援などを行っているところもあります。
ゆうかさんはその後しばらくして、再就職が決定したそうで「助けてもらった分、今度は自分が誰かを助けられるようになりたい」と頑張っています。
(まいどなニュース特約・長岡 杏果)
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