稀に犬と猫が仲良く一緒に生活する話を聞きますが、元保護犬でしば犬のかぼすちゃん(推定16歳・メス)もそのうちの1匹。ブリーダーの廃業によって19匹の柴犬仲間と一緒に愛護センターに持ち込まれ、多くの仲間が殺処分されるなか、かぼすちゃんは運良くボランティア団体に引き出され、里親募集を経て、現在の里親さんの元で生活をおくることになりました。
里親さんのお家に来たばかりの頃は吠えることもなく、ただただおとなしい、ぬいぐるみのようなワンコでしたが、愛されることなく成犬になってしまったことからでしょうか、抱っこされることも嫌がり、慌てて逃げてしまうほど。
しかし、2ヶ月ほどすると、すっかり安心し、家の中を飛び回るほど「家族」として馴染んでいきます。
かぼすちゃんがリラックスしたところで、里親さんが確信をもったのは「この子は心優しく、のんびり屋さんだ」ということ。
他方、あるとき交流のあった「犬友」の方が、母猫に育児放棄されたまだ目も開かない子猫を引き取っていることを里親さんは知ります。里親さんはその話を聞いてから、その子猫のことが心配になるのと合わせて、かぼすちゃんの穏やかな性格なら、「犬猫一緒の生活も大丈夫じゃないか」と考え、この保護猫も飼うことを決心しました。
■子猫を優しく見守る犬のかぼすちゃん
その子猫は、つつじちゃん(メス)。つつじちゃんにミルクを飲ませている間も、かぼすちゃんは吠えたりすることなくジッと見守っています。
そんな優しいかぼすちゃんを前に、つつじちゃんもストレスを感じることなく、スクスクと成長していき、やがて犬のかぼすちゃん、猫のつつじちゃんはまるで姉妹のような関係になっていきました。
■玄関先でうずくまっていたオスの猫
当初、里親さんの家族の間では「猫は苦手だ」といった声もあり、意見が二分していましたが、つつじちゃんの愛くるしい様子と、何よりかぼすちゃんとの姉妹のような振る舞いから、すっかり猫かわいがりするようになりました。
そんな幸せで楽しい生活をおくっていたある日のこと。今度は里親さんの家の玄関先に、丸くなっていた猫がいました。見ると、足を怪我しており、どうも腹ペコそうな様子。すぐにご飯をあげ、「迷子の子猫を預かっています」と近隣にチラシを配った里親さんでしたが、結局飼い主が現れなかったため、なりゆき的にこの猫も里親さんのお家で飼われることになりました。その名はぎんなんくん(オス)。
「かぼすちゃん、つつじちゃんと仲良くできるかな」と一瞬不安を感じる里親さんでしたが、このぎんなんくんがまたスーパーおっとりさん。甘えん坊、食いしん坊ではありますが、すぐにかぼすちゃん、つつじちゃんと馴染んで家族になりました。
■さらにやってきた他の猫…
かぼすちゃんとつつじちゃん、ぎんなんくんの穏やかで楽しい毎日を過ごしていたところ、里親さんのところにひょんなことから、黒と白のおにぎりくんという猫を預かることになりました。このおにぎりくんも飼い主がいなかった猫で、里親さんは「おにぎりくんの里親募集」をかけましたが、なかなか見つかりません。結局おにぎりくんを手放すことができず、この子も一緒に家族になってもらうことにしました。
ぎんなんくんを激しく愛しすぎてしまう、という偏愛ぶりもまたかわいらしく、かぼすちゃんと3匹の猫ちゃんたちは仲良く一緒に暮らすことになりました。
■里親さんの愛情が、かぼすちゃんたちに伝わっているのかも?
かぼすちゃんと、3匹の猫が楽しそうに暮らす様子は、2009年から続いた人気ブログ『かぼすちゃんとおさんぽ。』で読むことができます。このブログ、里親さんの優しい筆致、綺麗な写真と合わせて大人気となり、日本だけでなく、世界のメディアから取材を受け、書籍化されたりカレンダー化されたこともありました。
現在もかぼすちゃんと3匹の猫は仲良く暮らしているようですが、どうして犬と猫がこんなにも仲良くできるのかと考えてみると、もともとの犬猫の性格が穏やかだったことはもちろんですが、里親さんが、犬猫それぞれに優劣をつけず同じように優しく穏やかに接していることが、まずかぼすちゃんに伝わり、同じように3匹の猫に接しているからではないかとも思いました。その結果、3匹の猫もまた、同じようにお互いを尊重し合うようになり、結果的にこの幸せな生活が実現しているのではないかと思いました。
これは、あくまでも推測にすぎませんが、人気ブログ『かぼすちゃんとおさんぽ。』の楽しく穏やかな内容から、ついそんな風に思いました。どことなく、里親さんの立場になって読むことができるところも楽しいブログ、過去のアーカイブも読むことができますので、ぜひ一度チェックしてみてください。癒されますよ!
(まいどなニュース特約・松田 義人)
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